大手にある郷土料理店。
明治２０年創業の老舗だそうです。
お城や中町通りからも十分徒歩圏内ではありますが、喧騒からはやや外れた立地です。
店内は立派な梁が縦横にはしる重厚な民藝空間になっており、歴史の街に来たなって風情は満点なのよ。
お料理は提供まで多少時間がかかります。ただ、席をギチギチさせず、ゆったりと待てますし、接客対応も優しい良店。
古い城下町にて、田楽と菜飯を出すお店という時点で、もう九分九厘間違いはありませんな。
甘い味噌が香ばしく焦げて、塩梅良き豆腐田楽です。
コンコンと湧き出ずる伏流水で日本酒を醸す、ご近所の「善哉酒造」の生酒をいただきました。
ここで、定食に付く胡麻豆腐を先出してくれたのよ。
岩魚の塩焼き。
そして、私の大好物である、鯉のうま煮が登場です！
朝も夜も宿でしっかり出る旅先の場合、軽く済ませたいお昼までもがコースになってしまうと確実に持てあますじゃん。当店のように、単品注文や定食形式でもって、気軽にいただけるのはすごく助かりますね。
もっとも、鯉！鯉！と喜び騒いでいるのは私だけなんだけど。やっぱ鯉友だからかな。
うま煮が旨ぇな！ めっちゃ旨ぇ！！
ぶつ切りにされた大きな鯉には、たっっぷりと脂がのっており、お肉も柔らか。こってりとした内蔵も鱗も旨いのよ。
そして、甘辛を極めたような香ばしく濃ゆい煮汁がもう最っ高なのです！！
超塩分であろうけれど、たまらんお味だわ。
たまに、物産展などで、パックが売ってたりもすることおあるけれど、こればっかりは横浜では食えない味だし、現地のしっかりとしたお店で調理してもらったものは段違いのおいしさです。
佐久鯉だけでなく、諏訪湖周辺でも養殖してますから、鯉もお食事の選択肢に入れておきたいな。
さっぱり食べたい向きには、まずまずの手打ち蕎麦も出してくれます。
これについては、やや短めだし、周辺に数多ある蕎麦専門店でもいいかもね。
なお、以前に訪れた際にいただいた、うなぎも旨かったから、鯉、田楽、うなぎが特にオススメです。
レジで売ってた田楽味噌。
おそらく、近所の「藤林屋」の味噌を使っているのかな？ 帰って、揚げ茄子に乗せていただきました。
お店の一角では民藝の器なども販売中です。
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