この秋、中華街で行われた「2020 中秋節 月餅スタンプラリー」
小さな中華行灯を手に、各店自慢の月餅を貰い歩くという、魅力的な企画でした。
参加枠が絞られておりましたので、楽しみに訪れて空振りで帰った方も多かったようですが、我が家はギリッギリで滑り込むことができ、たくさん月餅をもらったので、ちょっとだけご紹介です。
季節外れでゴメンな! 来年の参考にしてね!
左から「翠香園」の金華ハム入り五目ナッツ月餅、「菜香新館」の蛋黄蓮蓉中月餅。
なお、「翠香園」の交換分は瞬殺でなくなってしまったため、別途に購入したものです。
横浜市民でも、月餅は好んで食べない問題がありますよね。
我が家でも大好きを公言しているのは私のみ。さらに月餅はハイカロリー菓子の代表選手なので、身体に爆弾を抱える中年としては、おいそれ買って帰れない代物です。
それでも、毎年、必ず買いてぇのが「翠香園」の金華ハム入りナッツ月餅!
今回も「えっ?さらに買うの?正気?」みたいな家族の冷視線を振り切っての購入となりました。そもそも、普段はナッツ月餅を好まない私が、これを月餅ナンバーワンに選ぶ点でも、傑出度が知れるでしょう。
カリッとさせた飴がけアーモンド、くるみ、ごまなどがぎっしり。更に角切り背脂がじゅわっコクを滲ませ、金華ハムの塩っけが、甘さのアクセントとなるのです。これは小さく切って食べても、すんごくリッチなんですよ。これはガチで旨いから、次は是非買ってみてください。
ちなみに中華菓子のお店としても「翠香園」がマイベスト。今回は一番好きからのスタートになります。読むの疲れちゃった人はここで止めても、かまわないよ!?
お次は「菜香」の蓮餡月餅。
これもまじめで良いですね。皮から香ばしい風味。王道の筋を通すとこが菜香らしく、間違いのない中秋月餅といえます。
「廣東版店」の伍仁月餅と「華都飯店」の豆沙月餅。
広東飯店の方は、皮がオレンジがかって、ちょっと変わってます。中はアーモンドとクルミ、山程のゴマ、ココナツも入ってるのかな。カロリーのことは考えてたくないのですが、そのわりにあっさり食える月餅です。
華都飯店のはオーソドックス。黒餡は豆というよか砂糖っぽいシュッとした後味です。
「同發別館売店」の蓮蓉蛋黄月餅と「ROUROU Cafe」のパンダミニ月餅。
同發は、このイベントに大月餅を大サービスしてくれましたよ。
これも真面目な月餅で、なめらかな蓮餡が良き飴色に練られており、おいしいです。
ロウロウのは女子お一人様用のミニサイズ。パンダの意匠の他はごくオーソドックスなものですが、血筋は決して悪いものではありません。おいしいです。
「老北京」のこしあん月餅と「同發新館売店」の荳沙蛋黄月餅。
食べ比べをやってみて分かるのは、どのお店の月餅も十分旨ぇってこと。
そもそも月餅というのは、万人を豪腕でねじ伏せる系のお菓子なんだと思います。
ただ、まれにイマイチもあるんだな。例えば、かつてお土産屋さんなどにならんでいた、輸入月餅なんかはあんまりおいしいものに当たった記憶がありません。
「老北京」のものは街の中華食材店なんかでたまに見かける体裁なんだけど、割ってみて、「あれ、白あんとマーブルなのかな?」と思ったら、十分焼けてない皮の生地だったりで、ダメダメです。
結局、どこが作っても旨いものではなくて、中華街のお菓子屋さんや卸の業者が一定水準以上で頑張っているということなんだと、あらためて知らされるのです。
その点、同發の黒餡大月餅は、やはり、餡がねっとりなめらかで上々の仕上がり。同發のお菓子は、他の大手に比べるとお味的にも商品的にも、今一歩押しが足りないのですが、やはり、まじめはまじめなんだよな。決して悪くはないのです。
「楊貴妃cafe」の薔薇月餅と「華正樓」の中月餅。
楊貴妃の方は細かく切っちゃったのをグニッとくっつけてすんません。
皮はやや潤いに欠けるもののの、バラの柄が綺麗に出ていますし、キワモノかと思ったバラ餡も華やかな香りで良いもの。これは馬鹿にできないお土産になりそうな一品よ。まさか自分ちで作ってるのかな?
最後は定番の華正樓。月餅といえば、華正樓のもんを食って育ってきているので、一番、落ち着く味というか、定番の基準点となる月餅です。コクのある甘みがすっと消えるとこ。もちろんこれもオススメです。
この秋はろくに外食もせず、お菓子ばっか食って過ごすことになりました。
これらも一気に食べたわけではありませんが、中性脂肪値が倍になるくらいのツケとして、我が身に降り掛かっている今日このごろです。
コメント一覧
レポとっても参考になりました。ありがとうございました!
翠香園の金華ハム入り五目ナッツ月餅、暗記しました。
来年必ず買います!
>ぽてち丸さん
普段のお菓子もおいしいけど、金華ハムのは来秋にぜひ試してみて!