上香貫三園町にある珈琲店。
沼津の「阿蘭陀館」といえば、ライバー的には曜ちゃんちのモデルになっているという下河原店が定番です。
でもね、私は食欲の方がわずかに勝っているヲタなので、冷凍オムレツに”YOU”とケチャ書きされるくらいでは、脂肪まみれの心が揺らがねぇのです。
そんなわけで、より珈琲ガチなアロマ漂う、香貫店の方にやってきました。
よく地方の街道沿いに見かけますよね、一階にスナックが立ち並ぶような朽ちかけの集合施設。レンガ調にはめ込まれた謎ギリシア様式の入口も含め、フリの観光客がすっと入っていくには、ややハードルが高いような店構えであります。
店内はキャビンを思わせる落ち着いたアンティーク調で、まさに正統派の喫茶店て感じ。
お客さんはやはり地元の方が中心らしく、ビロード貼りの椅子に腰掛けて、ゆったりと朝の時間を過ごされておられましたわ。うん、ここでのモーニングもアリだな。
お店のスイーツに関しては、シフォンケーキ推しみたい。
でも、大抵のオジ様はプリンの方が好きなのね。さらに自家製コーヒーゼリーもオススメらしく、どっちにしようか悩む方向けに、そんなら両方味わえるようにしちゃるわいというジョイントメニューを見つけました。なお、ここにアイスを加えるとパフェへデジモン進化するようです。
プリン島の周囲にはさいの目珈琲ゼリーの岩礁、クリームの海。ありそでなさげな取り合わせです。
実は私、失敗しまして、珈琲用のクリームを断った際にシロップもいらないって言っちゃったのね。
そしたら、コーヒーゼリー用なんじゃん! 結果、なんだかはっきりしないフレッシュ味のデザートになってもうた。相乗効果も特に無く、ゼリーももう少し大振りにすくってくれるとほろ苦さを味わえるかなって感じです。
そんなビミョーをスカッとかき消すのが、コーヒーの美味しさ!
こちらの「阿蘭陀館」て店名は、こだわりのダッチコーヒーから来てたんだね。実際、店内には大きなウォータードリッパーが3台設置され、珈琲がポタポタとスローに抽出されておるのです。
今回は温めたものをいただきましたが、深めな焙煎で、お味や香りの輪郭がハッキリして、なかなか美味しい一杯でありましたよ。
メニューにはアレンジコーヒーなんかの種類も多く、いわゆる自家焙煎ブーム以前からの真面目な珈琲専門店としてがんばってきたお店なんでしょうね。その矜持を垣間見た感です。
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