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松江の「松本蕎麦店」でかまわり

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松江のご当地グルメは蕎麦なんだってよ!

いわゆる ”出雲そば” は、戸隠そば、わんこそばと共に日本三大蕎麦に挙げられる名物です。

蕎麦を育ててるイメージが薄い土地だったので、不思議に思っていたのだけど、松江藩初代藩主の松平直政が、信州から移封される際に持ち込んだ文化といわれているようですね。なるほど。

白潟本町にあるこちらの蕎麦店は、不昧公にもゆかりのある市内有数の老舗であるらしいのですが、お店の直系は途絶えておるようで、今、受け継いでいるのは名前だけなのかもね。

お店も市民活動センターのビルに入っており、もはや歴史風情もへったくれもないのよ。

ただ、店内はNHKの朝ドラ「だんだん」に使用されたセットをそのまま使っているらしく、石倉三郎こそおりませんが、茉奈・佳奈ファンには懐かしいかもしれません。

もっぱら、近隣のリーマン達がお昼に利用しているようで、今年の新入社員が上司との初ランチに緊張しながら受け答えをしている様が初々しかったです。

出雲そばには、大きく2種類の食べ方があります。

茹でたてを蕎麦湯ごと丼に盛った釜揚げ蕎麦と、冷水に晒したものを割子と呼ばれる漆器に小分けした割子蕎麦。どちらも上から濃いつゆを少量ずつぶっかけながらいただくのが独特なんだよな。

どうせなら、それぞれのお店で両方を味わってみたいところですが、蕎麦とはいえ、2杯食うのは大変じゃんか。その点、こちらのお店ではかまわりという、どちらの名物もいただける少なめセットが提供されていたので、出雲蕎麦デビューの観光客にはとても助かりました。

割子は想像してたよか小ぶりなのよ。元々は四角い重箱に入れて、仕出ししたり、持ち運んでいたのがルーツなんだって。

多すぎるくらいの薬味を初手から全て乗せて、つゆをまぶしつつ、まずは一段目。そして、器に余った汁や薬味をそのまま二段目以降に持ち越し、適宜つゆを足していく流れです。

手打ちのお蕎麦自体はおいしいの。もっちりしつつ、挽きぐるみのザラリな口当たり。なるほど、そばの街と喧伝して恥ずかしげのないクオリティだと思います。

つゆは一般的な江戸っ子風よかだいぶ濃くて、むしろタレやカエシに近い感覚か。やや甘めで醤油香ばしさを感じますよ。 

ただ、薬味といい、つゆといい、そば自体のおいしさををねじ伏せる感もあって、なんだかもったいないような気もしつつ、シンプルにもりそばで食べたい関東人ではあります。 

釜揚げの方はつゆをかけず、蕎麦湯のみでもいけなくはないか。

茹でたてのお蕎麦はさらにモッチリとした食感で、トロミのある蕎麦湯をまとい、粥のような口当たりです。むしろ、そばがきの方に近い印象かな。口内で素朴な蕎麦粉っぽさ味わえる一方、スルスルと麺を食う感覚ではないのよね。 

身体が温まりそうだし、お腹にも溜まりそう。

ただ、割子そばよりも上級者向けのようで、注文してる人はあんまり多くない様子でした。

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