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足立美術館の「寿楽庵」でお抹茶

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館内には3つの喫茶室が設けられております。

ドリンク中心で、枯山水庭を正面からドーンと眺められる「翠」

ここでカレー等のお食事をやっつけちゃうのならば、池庭側の風景を望む「大観」

私は茶室の「寿楽庵」を覗いてみました。

なんだか、田舎の蕎麦屋的な構えが、らしくないところでありますな。

以前はもっと立派な桂離宮松琴亭風の茶室が公開されていたらしいのだけど、現在はこちらのみなんだそうです。

庵内は10人定員の立礼席になっており、入れ替え制のような形で運用されておりました。

やはり、お庭の風景を切り取る ”生の掛け軸” が見どころ。

ただ、旅のヲバちゃんらがワイワイやってることもあり、しみじみ鑑賞する雰囲気ではありませんな。

お菓子は河井寛次郎が命名した、松江「三英堂」の日の出前。

写真だと写っていないのですが、断面をよく見るとツナ缶を切り出したような層が出来ているのです。

”しののめづくり” という「三英堂」の伝統技法らしく、練った皮むき餡をグイグイと押し重ねながらこのような形に仕上げるのだとか。あからさまに色のグラデーションなどをつけず、なんとなく模様に気がつくくらいに抑制しているのが、なんとも渋カッコイイのです。

細かな粒子が詰まったような口当たりで、しっかりな食べごたえがある一方、きれいに口どけます。甘みもほどよく、おいしいですわ。いやぁ、なかなかの代物よ。

ちなみにこのお菓子は松江でも購入可能。入口ではもう一点、美術館限定となる白砂青松という棹物を売っており、どうせならそっちを出せば良いのになって気もしましたが、それは別途、お土産に買えってことだったのかもね。

抹茶は地元の茶店、「はんのえ」製の寿楽。

ほどほどのお味でしたが、10人それぞれの茶碗は県内から取り寄せた異なる窯のものを使用しており、なるほど島根は多彩な焼物の地なんだなってことを知らせる趣向となっております。

これは出雲の出西焼のお茶碗。

ほんとは全部の種類を見たかったけどね。怪しくなるので、手元の分だけで我慢です。 

なんと純金の茶釜で沸かした湯でお茶を点てているんだって!

謎の三つ葉葵が刻まれてるし、飲むと長寿のご利益があるとかなんとかアナウンスされたんだけど、んなわけ、あるかよ! 

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