駅の近くにある文化年間創業のお蕎麦屋さん。
店名通り、鴨南蛮の元祖のお店なんだって!
なんでまた、こんな平たいだけの土地に、そんなお店が?
昔はお狩場として知られていたとか・・・
一瞬、知られざる湘南台の歴史を垣間見た気がしたのですが、
元々は馬喰町にあったのが、親戚のツテで移転してきた経緯みたいです。
大きなお店ではありません。
中は古民芸風で、どことなく品の良さも漂いますが、
お値段は思ったよりも、とっつきやすい水準。
お客さんも次々やってきて、鴨南蛮をすすっていますね。
“元祖 鴨南ばん”をいただきました。
おいしいです。
一杯のお蕎麦として、なんとも具合よく調和しているのよ。
上品な旨味が滲みでた鴨出汁に、
お蕎麦も口当たり優しく、スルっと入ってきます。
合鴨も柔らかくて、具として十分な食べごたえがあります。
これでお値段的も大台を超えないのが良心的。
なお”初代 治兵衛の鴨南ばん”というのが本当の元祖のスタイルで、
合鴨ではなく、青森の真鴨になり、骨周りのお肉も入るんだとか。
そして、やや高くなる!
つっても、それっぽい店の鴨南蛮と同じ程度なんだけど、
ここまでやって来て、ケチってしまった己の器を悔やむ!!
これなら払っても、相応のおいしいもんが出てきたと思います。
春野菜の天ぷら盛り。
シャクっと揚がって、おいしそうでしょ。
でも、それより記事更新の時差を感じさせますよね!
こちらもやはり元祖なんだって。
五代目の妻が、鴨南蛮は夏に売れないつって考案した鴨せいろ。
冷たい蕎麦を鴨の脂を味わえる温かいつけ汁で食わすのは、斬新なアイデアだったのでしょうね。
これもお高くとまらない体裁。
つけ汁はやや甘目な印象で、
鴨肉もお蕎麦もちゃんとボリュームがあって、食べごたえ十分です。
ただ、どちらか選ぶとしたら、私の好みは鴨南ばんだな!
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