かの東京銘菓ひよこが、実は福岡のお菓子であったこと。
さらにいえば炭鉱で栄えた飯塚生まれだったことに、マヂかと驚く首都圏民は、まだまだ多いのではないでしょうか。主に中高年層だろうけどさ。
鳥取生まれを隠して小樽を制覇した某ルタオのごとく、買収や多ブランド化により、ご当地土産のアイデンティティが揺らいでいる現代です。
「ひよ子本舗 吉野堂」は天神パルコの裏手に、ギャラリー併設の自社ビルを構えております。
さぞ、ヒヨコまみれになっているのかと楽しみにやってきたところ、現社長の名前を冠するパティスリーとして営業しており、しれっとバウムクーヘンなんかを看板にしているじゃないか! フラウって柄かよ! しらんけど!
たしかに、旧来の福岡銘菓が軒並みウケなくなってきている時流なのでしょうけど、それでもまだまだ通りもんよか売れているようだし、かわいいヒヨコのフォルムから、もっといろいろな展開ができるんじゃねーかなという気もするんだけどな。
自ら見切った感感が、なんだかちょっと寂しい気もしますね。
2階が小綺麗なカフェなっておりましたので、ためしに一服してきました。
ナチュラルとクラッシック、2種類のバウムクーヘンの盛り合わせプレートです。
バウムはふんわか焼かれており、婦女子向けです。ただ、これが新機軸たりえるのか、だいぶ今更感もありますし、もう一声欲しくなるお味でもあり、添えられたクリームやジャムが嬉しいです。
右手のクラシックの方が、食感も味もしっかりしてて好みかな。
ただ、横浜まで持って帰ろうとは思わんな。
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