JRの駅では柏林台が最寄り。柏台東町にある豚丼店。
大正12年創業という老舗です。

「帯広競馬場」のすぐ近く。
といってもキロメートルは歩く、北海道尺での話ですが、車ならば、一緒にやっつけるのが便利です。私はタイミングが合わず、後日バスで出直すことになりました。
大女将と息子さんなのかな、気取らぬ家庭的雰囲気の食堂です。
繁華街からはやや離れた立地でもあり、だいぶのんびりとした営業風景でしたね。

真っ黒な豚丼。
その昔、文春の丼本かなんかで見たことあるような気がするんだよな。
その独特なタレの賛否が分かれるらしく、カッコイ湯呑に掲げられた文言に反し、カウンターに貼られていたウンチクには ”みそ汁が一番のおすすめです” って書いてあるのよ。
そんなバカなー

実際、お味噌汁はまろやかで、ホッとするお味で、おいしいわ。
薄く削いだような豆腐がたっぷり入って、なんだか洒落てるのよね。

豚丼はご覧のように、こってり真っ黒なタレが特徴です。
どこぞ老舗洋食店のカラメル黒いハヤシライスの如き見た目よね。
このタレは甘みだけでなく、僅かな苦味と酸味があって、見た目ほど重たく残りません。
フライパンで丁寧に焼かれていたお肉はロースが基本らしいのだけど、仕上がりは紙のように薄く、よく焼きされたベーコンのような食感になっております。これは肉そのものよりも、そこから滲む旨味となじんだタレこそが主役となるものか。
一方、小ぶりだけど厚みのある豚トロの方は相応の食感もあり、脂とタレの相性も良いので、どちらも味わえる合盛り丼にするのがオススメです。
例によって、中年には無理な食べ歩きを経て、胃が重いので「ご飯は少なくね」ってお願いしたのだけど、デブ姿を見たお母さんから「えっ、少なめ?」って怪訝そうに確認されちゃったし、そうはいっても、これくらい食べられるでしょというモリモリで到着しちゃいました。
でも、ご飯もおいしいし、実際ぺロリと食わすパワーのある豚丼でした。
概ね代わり映えのしない帯広豚丼の中では、唯一無二の個性なのは間違いないと思います。
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