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大丸神戸の「ツマガリ」で心友

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地下売場にて行列の途切れないお菓子屋さん。

本店のある甲陽園が、どこにあるのかも知らんのだぜ。

不勉強でした。

名のあるスイーツブランドが揃った神戸大丸や梅田大丸で、最も行列を作っていたのがこちらのお店。私は初めての購入なのです。

なんでも「アンテノール」を立ち上げた元社長のお店なんだそうな。元々、クッキーや焼き菓子にはさして興味がない関東土民とはいえ、大丸に出店して30年近い人気店の存在が全く目に入ってなかったとはなぁ。

たださ、眼前に行列が無かったとしたら、そこまで気にはならないような体裁のお菓子なのよ。値段もお手頃とは言い難く、やはり他に目移りしちゃうかも。

商品にストーリーや地域の風景を背負わせるというコンセプトの元、ギフトセットにはそれらしい名前がついております。

どことなくヤンキーみも漂う ”心友” は当店の代表的なクッキーや焼き菓子を1つずつ詰め合わせたカタログ的内容。なんでも、スイス修行時代に苦楽を共にした同僚のビリーに由来するだと、わざわざ箱の裏に書いてありましたよ。

知らんがな! ただ、悔しいことに、ビリーの登場により、手に取る者の印象に残るのは確かなんだよな。こうして言及してしまう時点で、まんまと術中にハマってるし。

ちなみに行列のお客さんは、ほぼほぼリピーターに見えました。もちろん、贈答品を求める方も少なくはないのですが、それだけに留まらず、自家消費と思しき方々がカゴにお好みの単品を山盛りにして買っていくんだから凄いわな。

また、コロナ下ではクッキーの手渡しだけになりましたが、従来は会計時にお茶と供に接待してくれたそうで、商品のそのものの価値にとどまらず、対応の丁寧さや付加価値をつける売り方の上手さも感じます。

パッと見には他と違う威風は漂っておりません。

しかし、一口食べてみると、なるほど、おいしいのです。

心地よい歯ざわりや軽妙な食感、そして何より豊かな風味だよな。派手な違いとはいえないのかもしれませんが、どれも使われた素材が埋没せず、くっきり顔が見えるような仕上がりです。

大規模な工場を構えず、すべて店舗の工房で焼かれたものなんだって。バンバン売れていきますから、都度、作りたてが供給される形になります。また、材料は吟味して贅沢に使い、副素材も極力自家製にしているみたいなのよ。

焼菓子って作り手も売り手も贈り手も、みな日持ちありきの運用になりがちじゃん。必ずしも良い状態のものが口に入らないせいで、イマイチに感じるのかもなと改めて考えさせられたわ。

巧みな演出もありますが、決してそれだけで売れているわけではなく、背後に実直な仕事を感じさせるお菓子でした。

そうだなぁ、どれもおいしかったけど、私は厚みのあるガレットが、ザクザクやバターリッチな風味を楽しめて一番好きだな。いまサイト見たら、パイとかも、めちゃ旨そうじゃん! いつか、本店にも寄れるかな?

コメント一覧

  1. ナナシのカカシ より:

    10年ほど前の記憶ですが本店は生洋菓子も扱っていて(というかそちらがメイン)、飾り気のないレモンパイが猛烈に旨かったですよ。

    • 管理人 より:

      >ナナシのカカシさん
      猛烈に旨かったというコメントに心揺れまくりです。

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