浅野川大橋の畔にあるお茶屋さん。
立派な構えのお店なので、つい覗いてしまいました。
大通りを挟んで向かい側はひがし茶屋街の入り口。日本各地からやってきた団体客や外国人観光客などが山のように集まっている観光一等地です。
ご当地には近代化を進める老舗も多いのですが、こちらのお店にはあんまり手が入っていないようで、必ずしも格式につながっていないような荒廃風味の古めかしさが漂っています。ちょっと、もったいなくも感じます。
もっとも、店内では大きな抹茶臼がゴリゴリ稼働中だったので、しっかり現役であることは間違いないようです。主に地元向けの営業なのかもしれませんが、それにしても抹茶売れねぇだろと思って調べてみたら、兼六園の「時雨亭」にオリジナルの抹茶を収めているお店だったようです。
壊れそうな引き戸をガラガラ開けて、声を掛けると、奥から爺さんが出てきて、対応してくれました。お茶は注文後に詰めてくれます。
いわゆる加賀棒茶は、ほうじ茶のくせして、結構良い値段をとられるのですが、こちらのはパンパンに詰まって庶民価格だったから、逆に大丈夫か、別の商品かと心配になるくらいです。
向かって左手の方。
商品はしっかりしています。全然おいしいです。おみそれしました。
やはり、一番茶の茎のみを集めて、上品に焙じたものらしく、ほうじ茶らしい、てらいのない香ばしさやコクが楽しめます。
加賀棒茶と言うと浅煎りの商品が思い浮かびますが、それは基本的に最近のモードらしく、しっかり煎ったものが伝統なんだとか。
パッケージ等、決してお土産向きではありませんが、自家用には全然アリだと思いますよ。うちでも好評です。
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