長町の武家屋敷跡にあるお菓子屋さん。
2005年創業という気鋭のお店です。
洋の素材を合わせた羊羹とか、モダンなセンスのお菓子がご当地では異風で、それにしては順調に拡大しているのだなと思って調べたら、「村上」の跡取りが実家と袂を分かって立ち上げたお店だったんだね。
本店はちょっと遠いので、今回は外国人観光客が佃煮に詰まった野村家のお隣にある、こちらの支店を覗いてみました。駅の百番街にも出店してますよ。
看板のチョコようかんをチョコっと試食したら、イマイチでさ。他のお店でも、バレンタインとかで作ることがあるじゃない? そこそこ食えるけど、あえて合わせる必要も無いだろうという同じ結果です。
そこで今回はひとくちきんつば、よりみち小道、地の香の詰め合わせを買ってきました。パッケージ等はスタイリッシュで良い感じです。
きんつばといえばご当地では「中田屋」の人気がありますが、扱うお店もよく目にしたので、金沢っ子が好むお菓子であることは間違い無さそうです。こちらの商品は一包に小ぶりなものが2つ入っています。無論、2個ともぺろりと食えますよ。
きんつばに関しては、奇をてらうこと無く、シンプルな仕上がりです。皮はごくごく薄く、しっとり。中の小豆は甘みを控えて、やはり私には一味足りない塩梅です。やっぱし、あるんじゃないかな、金沢の味加減。
よりみち小道はキャラメル羊羹と練りきりを重ねたもの。棹物を縦にいくつかカットしたような形状で、一本がレールみたいに細いのね。
お味はこちらにしては割としっかり目。キャラメルと黄身の入った白あんとで、どことなくスイートポテトを思わせるような風味の和洋菓子になっていました。
地の香はいわゆる州浜ですね。なかにマカデミアナッツを砕いたもんが入ってるらしいけど、これは食感のアクセントで、あんまり変わった風味はしないかな。
商品は今風で面白く、見た目とは裏腹に、実直そうなとこも垣間見えるのは良きところです。今回は出会えなかったけど、バシッとハマる商品があれば、また印象が違ってくるかな。
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