中野町にあるうどん店。
セルフ式のうどん店というジャンルの中にも、いろいろな性格のお店があるようですね。
こちらは製麺所を営む傍ら、その場で食いたいお客さんに対応するようになった系のお店なのかしらね。なんだかやたら説明が長いけど、そういうのを聞いたことあるもんね。
それゆえか、本来は飲食店が営業しないような住宅街に埋もれた立地。
お店もすごく狭いのだど、どこからか常連と思しきお父さん方が次々訪れて、うどんを啜っていく不思議な光景でした。
もちろん、初訪問。
でも、初めてだと思われたくない気持ちってありませんか?
どのお店でも、いかにも知ってる風な平静を装ってしまいがちな私です。
こちらでも扉に掲示された案内を熟読。なるほどね、温は右回りに自分で温めて、温汁を注ぎ、冷は左回りにそのままのうどんへ冷汁を注ぐ段取りか。よし、わかった。
そのままスッと入店して、店のヲバちゃんへスマートな注文と受け取りを完了。
脇の小さな鍋から冷たい出汁をかけて・・・ あれ? なんだかお玉もやけに小せぇなと、3回分くらい注いで、これなのです。
おもむろに席について、すすってみたら、
しょっぺぇじゃん!
しくじりました。かけ汁ではなく、ぶっかけ用だったのか!! そりゃ、ヲバちゃんも怪訝そうに見るわけだよ!
現地で幾度目かのセルフ店だったから、もう大丈夫かなと思ったんだけど、やはり店ごとに違いがあって、素人はダメですね。素直に教えてもらうべきなんだなって痛感しました。
ちなみにこちらのうどんは細めでやや柔な状態。若干の茹で置き感もありました。
どちらかというと温麺向きだったのかもしれませんが、この人気だもんな。
お店の形態もそうですが、高松市民だからとて、必ずしもベストな状態のうどんしか受け入れないのではなく、価格や提供時間、立地など、様々な需要に即したうどんのあり方が存在するってことみたい。
ご当地のうどん文化は、どこが一番かというような縦軸のみで語るべきじゃなさそうなのよね。
こちらも本来、観光客が立ち寄るようなお店ではないんだろうね。
コメント一覧
松下製麺所の記事で少しだけ気になったのでコメントしました。当方5歳から製麺所(製麺所タイプではない)でうどんを食べ始めた爺(69歳)です。
・うどんを食べるのに素人も玄人もありません。素直に普段着の気持ちのままで(気張らずに)食べれば良い事です。
・観光客向けではない。そんな事は聞いたことがありません。常連客も観光客もお店からすればそれぞれ1人のお客様でしかありません。行きたいお店へご自由にどうぞ。
・うどんのタイミング。画像を見る限りなかなかに良いタイミングだと思います。昨今、洗い〆したてのうどんを良しとする風潮ですが、セルフ店が流行りすぎて数を捌かなければならなくなった為にますますそんな自体になってしまったのかと思います。実際にはそこから少し経って芯に周りの水分が行き渡って、断面が綺麗な方形になった時がベストかと思います。洗い〆したてには加熱で固化されただけのグルテンの芯があり、周りが余分な水分でふやけた状態です。数分たてば吸収されて均一な質感になります。外見での判断は、角が立ってテカっと輝いてます。のど越しとかコシが有るか無いかはそこからのお話です。
・栗林公園北口よりも正門寄りなのでお間違え無くお願いします。道1本東が中央通りで正門の真北です。
なんだか「常連に見られたい・食べなれてる様に見られたい」的な心が透けて見えてしまいました。そういう心持ちで他の記事も書かれているのかな?と思ってしまいます。
お気楽極楽で参りませんか☺️
>岡井運蔵さん
まずは御礼を。こういうコメントを書き込んでいただけるのは嬉しいことです。
1.うどんの素人玄人について
私の普段着な感想について、物申したくなるほどの違和感を持たれるということは、すなわち、うどんの味わうことにおいて万人が平等であることと矛盾するような気がします。確かにうどんをいただくことに資格は必要ありませんが、当方とは経験や見識の純然たる差があることも分かりますので、きっと同じお料理でも味わい方が違うんじゃないかなと思ってます。。
2.観光客向きのお店について
一手間かけることになっても、観光客を受け入れるべく店舗運営をしているのか、訪れる新参客が、お店やお料理の魅力に到達しやすいかという部分です。
3.うどんのコンデイション
なるほどなと拝読しました。こんな写真から判定できるのはすごい。
今回は汁のミスもありましたが、率直にいうと、このうどん自体があんまりおいしく感じなかったのですよ。メニュー選択や取り扱いでミスをしたのか。実際これほどまでに地元のお客さんが来ているので、なにか私には見えない価値があったのではないかという感想です。
4.立地について
これは最寄りの鉄道駅を表記しております。こと高松編では度々ご指摘をいただき、ご当地の皆さんにとって、電車の役割は決して大きなものではないのだなと知りました。
5.食べ慣れてる風に見られたい
記事内にも書きましたが、おっしゃるとおり。ただ、通ぶりたいというよりは、内心のワタワタを見せないようにスマートを装いたいってことなのよ。恥ずかしいからね。
お返事ありがとうございます。
・観光客向けのお店。確かにあります。観光地にあるお店がそうです。それ以外思い付きません。
例えば、琴平の参道階段の両側に建ち並ぶお店達。中にはうどん店もあります。
私が思ったのは店側から見てお客様は全て同じ1人のお客様だと言うことです。そのお店がどこにあるかで、観光客向け>その他のお客様向け となるのかも知れません。判断は立地条件のみです。
もう一軒。栗林公園の一番奥にある「吹上亭」。30年余り伺っていませんがかなり美味しいうどんを出してました。松下製麺所の近所の頃に月一で公園も行ってたのでいつも食べてました。本式の讃岐手打ちうどんでした。こねて一晩寝かせる本式です。メインは観光客ですが、たまに私の様な地元民も見かけていました。
・美味しく感じなかった
ん~、これは好みも関係してくる問題で人それぞれに正解があります。
画像を見た限りでは、うどん玉としては、玉取りしてからある程度時間が経った物。2~3分から10分程度と思いました。私的には良いタイミングだと思います。残念なのは食べ慣れてる風を装ってしまった事です。(後述します)
しっかりと温めると本来の滑らかさやコシが復活します。慣れてくると温め加減で好みの状態に出来ます。そのまま熱い出汁をかけると、俗に言う「冷や熱つ」になります。この呼び方は綾歌郡の某有名うどん店から独立したお店から高松市内に広まって拡散されていきました。本店の常連のお客様達にはすでに当たり前の呼び方でした。約30数年前の事です。
・たへ慣れてる風を装った事。
全くの逆です。知らなければ知らないなりにお店の方に聞けば良いことです。そうすればミスも無くなり、思わなかった情報も得られて楽しく美味しく過ごせたと思いました。
いつも平常心で、解らなければ聞いて教えてもらえば良いことです。
上から目線になってしまったかも知れませんが、69才の爺の戯言だと思ってください。
>岡井運蔵さん
1.観光客向けの店
一般的には観光地にあり、観光客を主たる客層としたお店の意味だと思います。
どちらかというと団体対応がキモで、地元相手の商売とは異なり、その場限りの利用となるため、お料理は形だけで質も低い傾向にあります。
一方で、観光客が訪れて楽しめるかどうかという、皮肉抜きの意味で使われても良いと思います。
外部の一見客が心地よく過ごせるか、観光要素が満たせるかという視点は、地元の皆さんが日常利用する際の評価とは必ずしも被らない部分です。
2.おいしさ
記事にも書きましたが、温めた方が良かったんじゃないかとは感じました。
3.食べ慣れてると装った風
ここは厳しいご意見かと。わからないことがわからない状態では聞きようがないからです。
たしかに、おすすめや食べ方について、お店に全部聞くのが間違いないのでしょうけれど、こちらのような安価高回転の小店で、訪れる観光客が全てそれをやっていたら大変じゃん?
快く対応してくれるお店ばかりではなく、嫌な思い出を残すケースもありますよ。
今回のミスは冷でたべたことと、汁の味を知らなかったことですが、それが傲慢故だったとは思えません。
食べ慣れてこそ、味わえる真価もあるのだなと学んだ次第です。
やはり、地元の方はうどんやうどん店への想いが濃厚ですね。
また機会があれば、色々教えてください。