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京都市役所前の「京極 かねよ」できんし丼上

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六角通りにある明治創業の大衆鰻店。

繁華街の真ん中でそれなりのキャパがあり、いつでもやってる便利なお店です。

こちらも比較的入りやすいお店だと思いますよ。

ややガタついたレトロ風情の一方で値段や格式は高くないもんな。

名物はうな丼に玉子焼きが乗った、きんし丼。

こういう、うなぎと玉子の組み合わせ丼は、関西でよく目にするタイプ。もともとはその名の通り、いろんな具材に錦糸玉子を乗っけて食べていたらしいのです。それがチマチマめんどくせぇってことで、厚く焼いたものをうなぎの上にバコンと乗せたのが大津の「逢坂山かねよ」で、そこから袂を分かったのが「京極かねよ」なんだってさ。

戦後、卵が安くなって以降は、回転寿司屋に行く前にまずおにぎりを食わせる食べ盛り家庭のごときかさ増し策として、大衆層にハマったのかもしれませんな。

付属の漬物で舐めるお酒は、伏見の神聖です。

大津のだし巻き玉子は分厚いらしいのだけど、こちらはペラい座布団のような形に伸ばして、一発焼きの省力化とともに、ちんまりなうなぎも隠してくれます。お味も控えめで、京風に出汁出汁はしておりませんね。 

汁は別注となり、肝吸いや赤だしもありますが、私は玉子吸い物を選びました。

「本当にいいの?」と、異国の給仕さんに確認されちゃいましたけど、オジサンはとにかく玉子が大好きなのよ! 

なにわなオッサン達が二日酔い明けにあおるような、この吸い物。お出汁は安いけど、半熟の落とし卵ってやつはサイコーだね!

うなぎは玉子に蓋されて、しっかり蒸される形です。

玉子に存在が埋もれないよう、やたらと炭っぽい香りをつけており、うな丼としてみると、必ずしも官位の高いものではありません。

なんなら玉子焼き丼でもいいくらいなのよ。

粒感のある熱々ご飯に、ほどよくタレがまぶされていれば、もはやうなぎなぞ必須ではなく、ちっこい並で十分かなとも思います。ただ、分かってはいても、中位を選んでしまう性なのよね。 

コメント一覧

  1. ほり より:

    市役所前じゃないよ。
    新しい店出来たんかと思ったわ(笑)

    • 管理人 より:

      >ほりさん
      うちでは近隣の鉄道駅を書いてるのよ。うっかりさんには難しかったね。

  2. より:

    鰻+卵なのでう巻きの派生かと思ったら、錦糸卵の派生なんですね。
    ちょっと意外。
    そう言えば冬の京都で錦糸卵と言えば蒸し寿司だと思うんだけど、ほんまさん蒸し寿司の記事って書かれた事ありましたっけ?

    • 管理人 より:

      >中さん
      そうなのよ。蒸し寿司もわりととっつきやすい冬のお食事候補なのだけど、今回は近隣のお店がお休みだったり、売り切れだったりで、一つも食べられませんでしたね。

  3. erima より:

    逢坂のかねよは行きました。
    日本橋から京都まで、旧東海道を歩いて、三島や名古屋…と、うなぎを食うこと数回。
    うなぎの看板だらけの逢坂を通るまで、『きんし丼』にも『かねよ』にも予備知識なし、だったので、厚焼き卵にうなぎ、は衝撃でした。
    美味かったです。
    「京極にもあるよ」とはのちに聞きましたが、ずいぶんビジュアルも違うんですね。

    • 管理人 より:

      >erimaさん
      うわーすげー! 東海道歩き旅!?
      私も・・・ いや、元から体力無いので、電車でいいから、主要な宿場甘味を巡ってみたいなぁ。
      きんし丼も厚焼きの方が旨そうだし。

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