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出雲市「羽根屋」の割子そば3段

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今市本町にある、江戸末期創業の老舗蕎麦店。

出雲エリアの蕎麦屋さんを検索していると必ず名が挙がるお店なので、いっちょ立ち寄ってみることにしました。

お店は出雲市駅から10分ほど歩いた、わりと寂しい場所にあるのよ。

現在でもサンロードなかまちという形で、ほぼ息をしていないアーケード商店街が残っておりましたが、その延長線上で、かつてはそれなりに賑わった通りだったのでしょう。

この日は夜の口開けに訪れたので、ほとんどお客さんはおりませんでしたが、普段は車でアクセスするお客さんで賑わうお店らしく、タブレットでの順番受付等の行列対策にビックリしましたわ。

だいぶやんちゃ風な兄貴の対応に面食らいましたが、この不景気な地において、度々、皇族方の御食膳に供する栄誉を賜ったとのことだし、支店もいくつか展開するほどの商売に育てているのはやはり立派よ。

滞在中にもう一回くらい、釜揚げそばを食べておかなくてはならぬと思いつつも、結局は割子そばを頼んでしまうのです。

どのお店でも割子ほど強くは押してこないし、ぶっちゃけると、そういうことなんだろうな。

さておき、お蕎麦は整った仕上がりです。

個性はとがっておりませんが、適度なコシや歯ごたえ、風味やザラリ感もあり、まさに王道風。この後、あれこれ食べ歩く必要はないのかなという気もします。

汁はやはり甘めだけど、松江よか、いくぶんマイルドに感じます。お蕎麦屋的なだし風味が漂って、個人的には出雲風のつゆが好み。そして、薬味にもみじおろしがワンポイントよ。

ちなみに日替わりご飯としじみ汁等が付く定食にするのもいいなっって思ったんだけ、この日は白飯と佃煮になるってことだったのでやめときました。平日は力入ってねぇんだな。

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