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水の都で そばに溺れる 松江旅

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島根か鳥取か分からないけど、そこら辺に行ってきました!

松江市は、島根県の県庁所在地であり、人口約20万人の都市です。宍道湖に面した水の都であり、国宝松江城や美保神社などの歴史的建造物が数多くあります。また、小泉八雲の出身地としても知られ、怪談の町としても知られています。

松江市は、島根県の中心都市として、交通、経済、文化の拠点となっています。また、宍道湖や大橋川などの自然に恵まれた環境で、水辺の景観を楽しみながら散策やサイクリングを楽しむことができます。

松江市は、歴史と自然が融合した魅力的な都市です。ぜひ一度訪れてみてください。

by Google Bard

…とのことですが、ハーン氏は英領の島生まれという展示を見てきたので、若干怪しくもありつつ、まぁいっか。

ちなみに氏は、八雲立つご当地の寒さに耐えかねて、実は1年ちょいしか滞在しなかったらしく、記念館までおっ建てて、街を小泉八雲まみれにしているのはいかがかと思うのよ!!

島根。一生訪れることはないと思っていたんだけどな。

ANA様がせっかく格安航空券をばらまいてくれたので、こういう機会じゃないと脚を運ばないであろう土地を選んでみたのです。

今回は鳥取の米子空港(ANA)から、実際はなんてこと無かったベタ踏み坂や、湖面スレスレを突っ切って走るような338号線を経る面白い行程でした。さらに、同じく車で数十分という距離に出雲空港(JAL)まであるという、航空アクセスだけは無駄に良い街なのであります。

”水の都” との異名を持つ松江。

中海と宍道湖という、大きな大きな湖に挟まれた独特な環境なんだよね。

2つの湖を繋ぎ市内を南北にバッサリ分断する大橋川。かつては水運の要衝でもありましたし、城をぐるりと囲む立派なお堀も健在ですので、まさに親水の地という印象ですよ。

我々海辺の民には無防備に感じられるほど水面が近ぇのです!

やがて海へと履ける湖なので、そうそうは溢れないんでしょうけれど、それにしてもだよな。

こと大橋川の両岸は飲酒街でもあるので、夜な夜な酔っ払いが落っこちてないか心配しちゃいます。

ご当地には10年に1度「ホーランエンヤ」という豪華な船行列のお祭りがありますが、ここで大遠泳大会とかしちゃっても面白い絵面になりそうね。

島根の県庁所在地でもありますし、山陰の中心都市でもある松江。

人口では小田原よかちょい大きいくらいの規模の街なのですが、市内に金の匂いがしないというか、何で食ってるのかよく分からんところもあります。強いて挙げれば、鋳造の関連か、観光なのか。

中心繁華街であるはずの京店、茶町の商店街からして人っ子一人歩いてねぇし!

いったいどうしちゃったの? 松江は??

空いている、密にならないとの理由で、コロナ禍の旅行先に選ばれたという話もありましたが、とっくに自粛や規制は終わっているのに、なお生物の気配を感じない寂枯な街並みです。

ちなみに、今回の展望写真は、島根一高くそびえる山陰合同銀行本店ビルから撮影したもの。

恐れ多くも松江城の天守を越えやがってからに!

市中では金融機関や公共施設のみが、周囲から浮きまくった立派な建物を保持しておる状況でした。

そのお膝元からして、この風景だからね。

銀行とは、投資とは。

経済社会の心臓は、街にどのくらいの血液を送り出しているのか聞いてみたくもなりますね。

こちらは県庁と市役所です。

官僚出身の知事は、コロナ対策でも手堅き姿勢が垣間見えました。

県庁第3分庁舎に常設される竹島資料館にも立ち寄り、いくら無茶苦茶な論拠でも、一度通してしまった無法はそうそう覆せない現実を学んできましたよ。

観光のお目当ては、なんといっても松江城!

もちろん初めて拝むのですが、これがまた立派なお城なんだわ。

慶長16年に堀尾氏によって築かれた城郭で、日本に現存する12天守のうち、特に国宝となっている5つに入る存在です。

認定されたのは、わりと最近の事らしくて、そんな大ニュースが全く記憶に無いところは、遠い島根との隔絶ゆえだわね。いや、聞いたかな、御札が見つかったとかなんとか。

マジでカッコいいさ。

黒色で染められた堅牢硬派な戦闘要塞って雰囲気なのです。

千鳥破風と呼ばれる三角屋根を四方に備えることから、千鳥城の異名があるんだよね。

明治に廃城となって、城内の諸々が壊され売られていく中で、地元の豪農らが天守を買い戻し保存した逸話が残っておりました。よくぞ今日まで守ってくれたよな。

現存天守では最大サイズになる鯱は、木製の表面に銅板を貼ったもの。

階段は急すぎるし、やはり、デブっちょが望楼まで登るのはしんどい構造なのですが、様々な工夫や資材のやりくり、古の巨大建築技術のダイナミックを堪能できる城内は必見です!

神話の地でもあるため、市内には歴史ある神社仏閣も多数存在します。

有名どころは山の方に点在しているようで、車観光でないとアクセスしずらいのですが、ご覧のように、お城の周辺だけでも趣あるスポットには事欠きませんよ。

お堀端には、かつての武家町の雰囲気を保存した塩見縄手。

ただ、ベタなお土産通りのような享楽に欠けるのは、まじめなご当地らしさなのかな。

その他、歴史館や記念館も一通り整備されておりますし

近代のレトロな建築もポツポツと見られたりと、1泊2日程度を満たす観光コンテンツは十分です。

ひたすら穏やかな宍道湖を眺めるだけでも、だいぶ癒やされますしね。

一方、そんな観光を心の底から楽しめないのは、やはり街に活力を感じないからか。

観光スポットを繋ぐそぞろ歩きのパートがどうしても寂しいのですよ。

本来、食事したり、お茶したり、買い物したりを楽しむ部分で、観光客の身の置所が乏しいように感じます。皆、主要スポットに車で乗り付けるので、徒歩の回遊をあんまり想定してないのかもね。

地方都市のご多分に漏れず、旧来の中心市街は地盤沈下が止めどなく、一等地の空き地は埋まらないし、建物も古い風情というよりは、だいぶガタが来ておりました。

時たま、若い挑戦も見えるのですが、もはや、そこから着火波及する気配はないような、遅すぎた感も漂うのです。こればっかりは新幹線が来れば全て解決って問題じゃなさそうよ。

徒歩観光における交通の便もイマイチなんだよな。

古の防衛拠点として、また水運の街として、中心市街が分断されているんですよね。歩けなくはない距離感とはいえ、やっぱ移動が地味に面倒くさい街なのよ。

ことに旅の始点となるJR松江駅と、一畑電車の松江しんじ湖温泉駅の連絡は、もっとどうにかならんかったのか。一畑はもうちょい根性見せろよと思います。

一応、主要な観光スポットを巡る ”ぐるっと松江レイクライン” というバス路線が運行されておりますが、1周50分の一筆書きで、手前の駅に戻る術が無いから、乗り放題にしてもらっても、さっぱり使えねーんだわ。やっつけずにお城ルートと宍道湖ルートをそれぞれ往復させる形でやってほしいのです。

むしろ、公共交通には頼らずママチャリを借りて巡るのが程よい距離感だけど、それも駐輪場所には困りそうだったな。

いっそ、京橋川を再整備して、全て船で観光移動させちゃってほしいくらい。

近隣の宿泊地では玉造温泉が全国的にも有名ですね。

松江のすぐ近くにあるのだけど、やはり電車やバスは少ないので、車観光向けの拠点かも。

実は松江の市街にも温泉は湧いており、お城からも歩ける距離の宍道湖畔や東本町に温泉宿がいくつかあります。そこに2食付きで1泊して、お昼に割子そばでも食いつつ、松江観光を楽しむのがちょうど良いプランかもね。

松江駅前には古いビジホが多いけれど、逆にそれ以外は何も無いので、特に利便は感じません。

歓楽街については、大橋川の南北に伊勢宮町と東本町があります。

ぶっちゃけ、2つもいらんよな!

夜な夜な遊びに出てくる宿泊客が多いわけでなし、街の規模からすると明らかに過剰な店舗数で、案の定、ガラガラなお店が目立ちました。

我々世代にはおなじみの園山俊二氏は松江出身。

京店ギャートルズ広場は、誰もいない中でマンモスの映像がぐるぐる回るシュール空間。

鷹の爪のグッズが山ほど売られているのかと、密かに楽しみにやてきたのに!

島根の吉田くんは、現地ですでにオワコン化していたことに最大のショックをうけました。

いやいや、島根にとっては不昧公以来の偉人だろうに!!

今回はいつものような食目当ての旅ではなかったのだけど、だいぶ苦労しましたわ。

とりあえず、蕎麦アレルギーは暮らせない街かもしれんね。

日本三大菓都と呼ばれている松江。

やたら落雁まみれな街でもあります。

近隣エリア含め、更新は全十日分くらいにまとめる予定。

島根は…ちょいと難易度が高かったな。

コメント一覧

  1. RT より:

    儂は鳥取市旧市内(横浜で云へば伊勢佐木町3丁目辺り)出身で、松江来訪は数度ぢやが、鳥取とは比較にならぬ高雅な文化の思ひ出は今によみがへる。宍道湖畔の気取らぬ川魚料理屋でスズキやウナギなど、今もおもひ出す。出雲大社銘店の蕎麦は、都会の冴えたソバに馴れた口にはあまりに素朴。和菓子は、これは、華美さをさける意志もふくめ、特筆もの。一押しは桂月堂の薄小倉。粒あんを喰はせる日本全国比類なき意匠。某彩雲堂の若草はいなかくさく、彩紋は見かけだほし。恰幅氏の連載、楽しみぢや。

    • 管理人 より:

      >RTさん
      鳥取も未訪問なんですが、おいしい食材やご当地食はありませんか?
      桂月堂の薄小倉の記事もおいおい書きますので、お楽しみに!

  2. やまじ より:

    松江から山に入ったところの出身で30年ほど横浜住まいです。
    今年は帰省の予定でしたが諸事情でかなわずおりましたところ松江を訪問されたようで楽しみにしております。
    ご覧になられた通り、どちらかといえば観光客を当てにするよりは地域住民で回していこうという考えで、事実、今のところは回っているのだと思います。
    弟が松江在住なので帰省の折はあちらこちらに連れて行ってくれますが、いずれも地元民だけで予約いっぱいみたいなこじんまりしたお店。
    ちなみに出雲そばは出雲縁結び空港の食堂がいけるので帰り際に食べています。

    • 管理人 より:

      >やまじさん
      一人旅だし、下戸だし、うなぎとか宍道湖七珍的なものは全然いただけなかったのが心残り。
      そっかぁ、知る人ぞ知る地元店で、皆さん、美味しいもの召し上がってるんだな。

  3. みゆきん家 より:

    札幌出身で、色々住み働き~

    松江に住みつき3年目です。

    本当に観光的な場所は時がとまってるかの如く寂れてますね笑

    それても、自然も多く静かで私は心地いいからこの地を選びました!

    • 管理人 より:

      >みゆきん家さん
      水が豊かで、緑に溢れ、時間がゆっくり流れてる感。
      穏やかに暮らせそう。

  4. RT より:

    恰幅さん。鳥取は、親ガニ(冬)、あご(=トビウオ)竹輪(通年)、あごの子煮付け(初夏)、あごつみれ汁(同)、白いか刺身(夏)をおすすめします。鳥取駅すぐそばの民芸割烹「たくみ」が便利では。遠来の客を父母が招待しておりましたが、帰宅後、あゝ、家で食うののとおんなじだった、と言っていて、その気持、今はよくわかります。お土産は、冬なら、日本海側全般に通ずることでしょうが、厚く大きなカレイの生干しをぜひ。和菓子は、固くなって日持ちしませんが、石谷精華堂「打吹公園団子」―これは高島屋全国銘菓でも買えるが、横高は中止になりました。坊ちゃん団子の上を行くとおもいます。

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    • 管理人 より:

      >RTさん
      サンキュー
      しっかりブックマークしておきました。
      日本国内のことでも、まだまだ知らない味が多いですね。
      この先どんだけ食べられるのだろうか。

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