天神町にある創業明治十七年の老舗茶舗。
真っ直ぐ進むと松江大橋に至るこの通り。やはり旧来は商店街だったようで、一部雨避け等も残っておりましたが、お店自体はだいぶ少なくなっている様子です。
その中で、わりとしっかりとした構えで営業していた、こちらのお店。
看板に掲げられた印から、ルーツは宇治の方かなと推測します。
実のところ、島根は出雲などを中心に茶葉もまぁまぁ生産されている土地らしいのよ。ただ、不昧公由来の抹茶や煎茶ではなく、もっぱら番茶として消費されるみたいなんだよね。
こちらでも主力の商品は地場のものではなく、各産地のものを使っているとのことでした。
店内でお茶等のイートインも可能で、その際、お菓子は近隣のお店で購入したものを持ち込めるんだって。店頭で社長の作り余したプラモデルを販売しているのも面白いポイントです。調子乗って買いすぎやぞ!
店頭に並んでいた福袋を、つい手に取ってしまったラッキーバッカーの哀しき性。
なにも旅先で買わなくてもいいのにね! かさばるだけなのにね!!
中身はご当地らしく、はま茶入り番茶の他、ラフカディオ珈琲に蕎麦まで入る充実の内容でした。
お土産と一緒にいただこうと、ほどほどのお抹茶も買ってみました。
松平直政公御銘となる、一の白。
その後、抹茶なぞ点てる余裕がなくて、まだ開けてないのです。
ぼてぼて茶の販売がありましたよ!
番茶をベースに、乾燥させたお茶の花を加えたものなんだって。
鍋で10分~20分煮出すのだけど、それなりにこってりアクが出るもんなんだな。
ぼてぼて専用の茶筅を買ってまでは…という低モチベーションゆえ、手近な抹茶用でシャカシャカ試してみました。
本来は若干の塩も加えるらしいのだけど、それはお茶漬け風にするためなのかな?
今回はそのまま飲むので省きましたが、一応、泡は立つようです。
ただ、抹茶と違ってあっという間に消えちゃうから、間髪入れず提供しなければなりませんね。
お味は柔らかい番茶って感じ。
ぶっちゃけ、泡を立てる必要はないのかもしれんし、んならば、普通の番茶でええやんかって流れで衰退していったのかも。花も普通は咲かせないんだろうし。
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