鎌倉「なると屋＋典座」の月替りごはん

うん年ぶりに降りたった鎌倉の人出が尋常じゃねぇ！　

特に催しがあるわけでもない、寒ぃ週末にもかかわらず、昭和の竹下通りみたいな混雑に驚きました。

気位高きご当地で観光公害が叫ばれるようになり、「ざまぁねぇぜ」と密かにメシウマでしたが、ただでさえ余地の乏しい街が、もうパンパンになっているのは間違いない様子でご愁傷さまです。

近年、神奈川県下で洒落た新店ができるのは、もっぱら鎌倉エリアだったのよ。

羨ましく思う一方で、いや、流石に飲食店が多すぎるんじゃないかと訝しんでもいたのですが、なるほど、お客さんの量も相応に増えていたんだな。小町通りや若宮大路なども観光化が更に進み、遊びに来て楽しいという部分では、かつてを上回っている鎌倉です。

この間、なんの情報もアップデートしていなかった私は、どこで飯を食えばいいのか、最新のモードが全く分からなず、手探りするは手堅く決めようと、鎌倉野菜を使う菜食のお店にやってきました。

丁寧な暮らし系中高年女性の定番で、たいてい行列してるんだけど、運よく滑り込めたんだわ。

月替りの一汁三菜定食です。

あらためて、下手なコース仕立てよりも、このくらいのボリュームが一番うれしいんだよね。

胡麻豆腐、里芋、れんこん、ごぼうの素揚げ、大根炊き、菜の花とたくあん飯、金時人参の汁。

いわゆる精進料理よりも、もうちょい俗世の生活に近いとこにあるお味です。

わりと油を使ってるので、デブでも食べ足りなさはありません。

さらに食べごたえを求める方には、同価格で素材は大きく変わらん葛とじうどん定食もいいと思いますよ。　

どうやら、今年の秋に人気のままお店を閉じるようなので、早めに再訪してください。