現存する佐世保バーガー店で最も古いんじゃないかといわれる「ヒカリ」は、昭和26年ごろに米軍基地のゲート前で創業しました。
当時は朝鮮戦争も真っ盛りで、軍港の街が大変潤った時代だったそうです。
一年前はコロナの影響から完全回復しておらず、本店は残念ながら休業中。
佐世保駅の海側にある「させぼ5番街」に2号店があり、そっちは営業してるってことだったので、帰りに覗いてみたのです。
施設は心配しちゃうくらいガラガラだったけど、眼前に港を望む、気持ち良き環境じゃん。
昨今ではハンバーガーも大手ファストフードか、高級グルメバーガーに２極化してしまいましたが、こちらはインディーズながら、お手頃な価格を維持しており、すなわち楽はできてないんだろうな。
本店、支店、どちらもこじんまりとした構えで、都度作りたてを提供してくれる厨房からは、なんだか家庭的な雰囲気も漂います。
我々の知る佐世保バーガーは、デカさを売りにする気抜けたもんなので、当店でもジャンボサイズをオーダーしようと思っていたら、これも提供が休止されておりました。
でも、それが結果的に良かったんだよ。
ぷっくりときれいに仕上がった通常サイズのバーガーが、すこぶるバランス良いんだわ。
ちなみにパティも通常はビーフベース、ジャンボはチキンべ―スの合い挽きになるようなので、サイズだけでなく、バーガーの中身も別物と考えて良さそうです。
パティにはほどよき下味がついてプリッと焼かれており、厚切りにしたチーズや香ばしいベーコンというトッピング具材にもしっかり存在感があって、親しみやすさの中にも一段上のクオリティを感じます。
味付けはやはり甘いマヨネーズがポイントで、さらに卓上のマスタードで酸味などを足しても旨いんじゃないかな。
米軍祭りなどでいただく向こう式ともタッチが異なる、日本で育まれた丸みや優しさがある丁寧なバーガーよ。
これがこの値段で食えるのなら、もう他はそうそう巡らなくてもいいんじゃないかってくらい満足しちゃったのです。
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