表参道商店街に本店を構える、昭和7年創業の菓子店。
本店では団体向けにもみじ饅頭の手焼き体験なども出来るらしいのですが、お店自体の雰囲気はややそっけないですね。
その他、立ち食いにはなりますが、店頭のコーナーでは焼き立てのもみじ饅頭や、お好みのディップに浸けて食べ歩くコロコロもみじ等の販売がありましたよ。
こちらのお店は、わりと早い段階から、もみじ饅頭以後を模索している感。
その他和菓子商品の開発や、和のテイストを生かした洋菓子ブランドを立ち上げたりもしています。
そして、近年、もみじ饅頭以上に押し出しているのが、桐葉菓。
菓子博の名誉総裁賞にも輝いた平成9年産まれの商品で、先ごろのG7の会場でも提供されました。
これはご当地の武家茶道「上田宗箇流」との縁で産まれた品らしく、桐の紋も上田宗家のものみたいですね。
ただ、バリの残る仕上がりや表面に脱酸素剤だかの跡を付けちゃうのは美学に欠けるよな。
皮に餅粉を用いた焼きまんじゅう。要は四角く焼いた阿闍梨餅なのよ。
もっちりな皮は薄く、中には粒あんとこし餡を混ぜたものが詰まります。四角い分、食べ口はたっぷりしており、甘みもいうほど控えめではないかな。そこそこ日持ちして、食感も固くならないようになってますよ。
あえて、もみじ形から脱却した勇気は評価したいし、もみじ饅頭もう勘弁勢に対応するお土産選択肢にもなり得ましょう。
その一方で、昨今ではもみじ饅頭にも、生もみじ、餅もみじなどという形で、餅粉皮の商品が増えておりますから、同じような品なら、やっぱ、もみじ型がいいよというお客さんも多いんじゃないかな。
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