札幌といえば、味噌ラーメン!
その元祖と言われている三平を覗いてみました。
かつてはラーメン横丁に店を構えたこともあったようですが、昭和43年からは「大丸藤井セントラル」のビルに本店を構えており、文具売り場の中にいきなりラーメン屋が現れるのが奇っ怪なんだよな。
ちなみに「大丸藤井セントラル」は札幌における伊東屋的存在で、京都の「藤井大丸」とは関係がありません。
三平は、深夜営業が多いすすきの各店と異なり、昼間のみとなる健全営業。
お店は清潔で、広い厨房には若い人も入っており、 外国人や観光客にも優しく丁寧な対応をしてくれますよ。
サイドメニューに焼売があるのが、レトロな感じよね。
餡を見せないフジツボ型の独特な形状で、醤油かソースでいただきます。
中身は気さくな餃子風で、レンチンなのか、分厚い皮はヌットリして、イマイチか。
突き出しの大根甘酢漬けは嬉しいな。
初口は、あれ? タレ入れ忘れてんかなってくらいで、味噌というよりは、むしろ塩っぽくも感じる淡い味わいなのよね。
後からスープだけ飲んでみると、たしかに味噌味。ただ、今日の濃厚味噌ラーメンに比べるとボデイはごっそり抜けているような印象で、そういえば、これは味噌汁からの発展形だったな、味噌汁寄りだなと、札幌味噌ラーメンの原初を思い知らされるような一杯です。
私がいただいたのも、もうだいぶん前のことですが、この間にもラーメンの進化は著しく、今日ではもはやウケないであろう、原初の記念碑的なそっけない味わいを守ってるのは、逆にすごいことだなと思います。
暴れるような縮れ麺。ひき肉、玉ねぎ、もやしのソーオイリーな炒めは、玉ねぎが甘く、冬でもアツアツに寄与しそうです。卓上の辛味噌も入れられるので終盤はブーストできます。
巡礼の価値はあり、一度は食べておきたい品。ただ、次は10年後でいいだろうなって感じでもありますね。
コメント一覧
大昔に行って多分同じ場所(ビル内)だったような文房具屋だったのですね!
シウマイがソースで懐かしかったのを覚えています、我が家ではソースでいただいてました。
こんなにラーメン屋さんが繁栄してないころですよね
>たんこさん
昔のソースはもっと醤油っぽいものだったから、酢醤油代わりでも違和感なかったようですね。
札幌ラーメンも横丁などでテキトーに入って、「まぁこんなもんか」っつーユルい時代もありましたな。情報化が進んで観光飲食のあり方もだいぶ変わってきたのだと思います。
ここの味噌スープは濃い部分が麺の下に沈殿しているので、食べる前に麺をひっくり返すのがいいと思います。