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松山・三津「みよし 三津店」の肉玉台付

古くからの港町、三津浜には三津浜焼きというソウルフードがあります。

大正時代の一銭洋食にルーツがあるなんてことも書かれておりましたが、看板に広島風を掲げるお店もまま見かけるので、やはり対岸のオタフク県からの影響が色濃いんじゃないのかと想像します。

かつての栄華は陰り、そもそも飲食店自体が稀有な三津エリアで、実に20軒近い専門店が営業しているとも言われており、その愛され方は尋常ではないのです。

なんなの? お好みを主食に生きている民なの?

今どきグーグルマップにも載ってないお店もあるから侮れません。

「みよし」は比較的対外露出のあるお店で、駅前の商店街にも出店しておりますが、こっちの支店の味が良いとの噂があり、せっかくなので、ちょいと足を伸ばしてみました。

なんだか壮絶な店構えではありますが、中は我々昭和世代には懐かしい下町お好み店の風情。

古い鉄板の奥には、コロンとした優しげなバァちゃんがいて、注文の都度、焼いてくれます。地元の人は予め来店予定を電話連絡して、焼いておいてもらうようですね。

まずは手切りのキャベツチョロリと紅白のちくわでソース焼きそばを作り、魚粉を撒いたクレープ生地へオン。

さらに揚げ玉やキャベツを乗せ、それを豚肉と牛脂を焼いた上にひっくり返して、そのままじっくりと蒸し焼きます。

割って伸ばした卵へ乗せ、しばし後ひっくり返し、表面にソース、魚粉、たっぷり味の素。

2つに畳んで、さらにソースと魚粉で完成です。 

広島焼きが皮付きの蒸しキャベツならば、こっちはコシのない蒸し焼きそばが主体に感じます。

お味は頻繁にかける魚粉の風味と酸味強めなソースのインパクトが強いな。

ちなみにソースは共通ではなく、各店工夫したものを使っているようですが、婆さんがマヨもくれるので、若干味を丸めるべくもらっておいてもいいかもしれません。

時の流れが止まったような価格だし、久々に大衆的懐かしテイストの粉ものを味わえました。

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