愛媛名物の鯛めし。
県北部で愛されているという、炊き込みタイプをいただきましょう。
ロープウェー商店街に本店がある「秋嘉」にやってきました。
本来は炊き込み文化圏であるはずの松山ですが、観光街に複数展開している鯛めし店はむしろ南予式お刺身タイプを主力にするお店が多いようです。まぁ、生のほうが海鮮を感じられる分、アピールが強いのかもしれんし、なんといっても提供の手間がかからんからな。
こちらは2種類の鯛めしに鯛そうめんも提供する便利なお店で、特に炊き込みタイプが看板です。
つっても、同じ通りの「丸水」などと同経営らしくて、実はどのお店も同じ会社が運営しているフードコートみたいな状況なんだよな。
やはり、広いお店ではありませんが、平日の口開けからアジアな観光グループでほぼ満席に賑わいです。外国の方には火が通ってるものの方がとっつきやすいのかもしれませんね。
鯛めしは小さな土鍋でホカホカな炊きたてが出てきますよ。
ほんとは一匹丸ごとがどーんと乗っかる方がフォトジェニックなんでしょうけど、鯛出汁で炊いてると思うので、切り身を乗せる一人前でもお味は十分おいしいですわ。
ちなみに、松山のちょい北にある北条エリアが、炊き込み鯛めしを特にアピールしたまちおこしをしているようで、味付けに使われるのが、濃いくち醤油なのか、白醤油なのかという違いもあるとかないとか。
鯛は宇和島のものつかっているんだそうな。
肉厚に切った松皮づくりのお刺身もちょこっと付くのがうれしい。どうせなら、甘辛ダレに鶉の卵でも落としてくれれば、これだけで済むんだけどね。
他に、糸こんにゃく煮を様々な具で飾る南予の郷土料理 ”ふくめん” 風の小鉢と、安い天ぷらもついて、こなれた内容の観光膳です。
鯛めしは、お茶碗に軽く3杯分くらいあって、出汁茶漬けで楽しむことも出来ますよ。
やはり出汁に塩味がついているのが余計なお世話で、梅やもろみなどとも重なるとしょっぱくなるのが惜しいところ。
でも、観光地のど真ん中のランチとしては、十分お手頃で満足できる内容です。
コメント一覧