直線距離では日本一の長さを誇る、佐世保の「さるくシティ4◯3」
一瞬、誤植かなと思ってしまう数字の部分は、この商店街の成り立ち、すなわち「四ヶ町商店街」と「佐世保玉屋」と「三ヶ町商店街」が一体となっていることを示しております。
つまり ”◯” は、玉屋の ”玉” の部分であるってことなのよ! なんだかイラつくよな!

「佐世保玉屋」
街のランドマークとして、商店街の中心に屹立し、往時は九州各地に支店展開するほど勢いのある百貨店だったようですが、もうだいぶしんどいらしく、虫の息だったのよ。
老朽化により耐震上の問題を抱えた本店は、市への報告義務を無視し続けた挙げ句、営業フロアを縮小して売り場面積を基準値以下にすることで対応を先延ばし。その間に再開発を模索していたものの、二転三転、結局は頓挫して、手詰まりのようです。

そんな玉屋の名物はなんとサンドイッチで、佐世保市民のソウルフードともいわれております。
ただでさえ薄暗い店舗の一角に、「あれ?今日はお休みかな?」と思っちゃうくらい、活気に欠ける販売コーナーがありました。
なんのための紅白幕なのか。むしろ鯨幕をぶら下げるようなダウナーですよ。

サンドイッチは1種類のみ。
カウンターに箱が作り置きの積み上げられており、何箱買うかの選択です。

中身はご覧のようなミックスサンドでした。
箱を持つと、サンドらしからぬズッシリ感があって、立派にデブ一人前の食べごたえがあります。
正確にいうと、ハム、きゅうり、レタスと、ゆでたまご、きゅうり、トマトの2種類が入っており、できうるなら、諸共に頬張るのがいいんじゃないかな。
そして、ここでもお味のキモはスイートマヨネーズなのよ!
もともとは米軍由来の、そして長崎県民がいかにも好みそうな甘~いマヨネーズを使ったユルいソ-スがたっぷり使われて、なんだか癖になる味わいなのよ。
デパート製らしく、ロンサンドと比べるとソフト&マイルドで、上品な仕上がりかも。
本体はともかく、このサンドイッチだけは生き残って欲しいわ。
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