県民体育館の向かいにあるお店。
ラーメン専門店自体が多くない高知市街において、戦後から営業している希少な古参で、やはり屋台にルーツあるようなことが書いてありました。

性格的には歓楽街のど真ん中にありそうなお店なんだけど、路面電車で鏡川を渡った先の住宅街で営業しているだな。
周辺は学校や公共施設の多い環境で、夜はシンと静まっており、常連と思しきお客さんたちがパラリぱらりと訪れる感じです。
店内は昭和の古いラーメン店な風情なんだけど、しっかり清掃されているのがイイね。いかにも信頼できそうな雰囲気です。
注文の際、醤油ダレの濃さ、麺の茹で加減、油の量の調整が可能らしく、
”柔い→ヤオイ””油っこい→ムッコイ”と方言で書いてあるのが面白い。
「カラクチ&ヤオイ&ムッコイで」って注文するのかな?

ベーシックな醤油ラーメンと迷いましたが、”川崎独特の味!!”と書かれていたニンニクラーメンに決定。お店の一番人気でもあるようですね。
ニンニクラーメンと聞くと、我々京浜の民はもっと下卑たやつを想像しちゃいますが、こちらはそもそも天然素材無化調のお店らしいのよ。
どのタイミングからかは分からんのだけど、昨今の流行りにかなり先行した試みのようで、その辺も面白く感じます。
具は豚、薄いかまぼこ、ねぎ、歯ごたえのアクセントになる、きくらげともやし。

スープはあっさりとした清湯で、思ったよか、辛くなっており、さらに卓上の唐辛子でブーストも可能。
ニンニクは京浜のようにペーストを下品にぶち込まず、ほんのりコクを加える程度の絶妙なバランスに仕上がっております。
口当たりの丸い、やや柔な麺がしっくりマッチしますね。
じんわり染みるような旨さのスープなので、いくばくかのパンチを足したい土佐っぼ気質なんだろうけど、私は素の醤油ラーメンでも全然おいしくいただけそう。
こと飲みの締めにはバッチリで、こりゃホルモンあんかけ麺なんて食ってる場合じゃないぜ。
ちなみに、酒カスラーメンてのもあって、どんなお味になっているのか気になりました。
高知の人はやっぱし酒から逃れられないのかしら?



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