中山道にある食べ放題のお店。
「横浜中華街の食べ放題って、実際どうなのよ?」という人体実験の一環です。
昨今の中華街は食べ放題のお店が雨後の筍のようにできまくっておりますね。
私も基本的に食べ放題が大好き。「ぼんず、なんでも好きなだけ食べていいんやで」ってところに、自由と豊かさを感じるからさ。ゴッド・ブレス・アメリカよ。
ただ、料理のお味は標準より落ちるのが常ですし、ぶっちゃけ、端から期待ができないと言いきってしまっても過言ではないかもしれません。遠方からはるばるやってきた観光地で、わざわざバッタな食べ放題店に入らなくてもいいのになって思ったりはするのです。旅の記念になるお店は他にあるからさ。
ただ、どこで何を食べたら良いのかさっぱり見当がつかない人、仲間内で好みを統一できない微妙な距離感のグループや若い餓狼のレジャーとしてならば、まぁ良いのかもね。
中華街の食べ放題は、新華僑による経営が多いようで、店名を変えつつ複数の大箱を展開するパティーンが目立ちます。そんな中でこちらのお店はだいぶ小さなお店です。香港路に「七福飲茶」という支店もありますが、どちらも、それほど目立つ存在ではありません。
では、なぜここを選んだのかというと、わりと下馬評が高いからなんですよ。
以前、店頭でそれっぽいオッサンに「うちと横浜大飯店だけは他とひと味違う」的な話を聞いたこともあり、何らかの関連があるのかもしれません。
チャーシュー、きゅうりの絶品和え、ゆで有頭海老。
こちらの食べ放題メニューは67種類の飲茶&麺飯を基本に、+お料理66種、+高級料理8種と3つのコースが選べます。お値段は街の相場と大きく変わりませんね。
今回は主力の133種類食べ放題にドリンクバーをつけて注文しましたよ。
北京ダックと大根と人参の甘酢漬け。
この手の中華食べ放題には、さっぱり味のメニューがほぼ無いんだよね。飲むには良いのかも知れないけど、下戸は毎回、甘酢漬けさんに助けられます。
オーダーについては、ややさみしく感じるかも知れませんが、小籠包を含む飲茶麺飯のみの最安コースで十分かと思います。お料理はあまり頼む気が起きないからです。また、ドリンクバーは種類も少なく、冷たいものしか置いてないので、別にあったかいお茶を頼んでもいいかも。
お店の最大のアピールポイントは、この小籠包なのよ!
業務用の冷凍品を仕入れるのではなく、ちゃんと手作りしているんだそうな。
皮は多少ムチッとしておりますが、確かに、食べ放題店で出てくる小籠包としてはまともな方で、これを重点的に注文するのが、正解かもしれません。
海老蒸し餃子とフカヒレ餃子。
かといって、ひねりたての点心が出てくるわけではなくて、皮がカピっとしてたり、冷凍焼けが見える品もありますね。 点心が総じて旨いのかというと、それも微妙なところで、特に小籠包に力を入れている感じです。
肉焼売と焼餃子。この辺は割とチープですね。
お料理に関しては、2人でちょいとつまむくらいのハーフサイズで出てくるため、いろいろ頼みやすいのです。 ただ、お味はやはり他の食べ放題よか気持ちマシって程度なので、ここらへんはばっさりカットしても悔いは残らないでしょう。
べったり甘いスペアリブの醤油煮に、油っぽいじゃがいもとピーマン炒め。どちらもしょっぱいので、ビール等で受けないとなかなか箸がすすみません。
チャーシューと同じく、安いタレがかかった台湾風腸詰。お店オススメの海鮮春巻とカニ爪揚げはどっちもヌルくて、イマイチですね。揚げ物は保温したものが出てくるみたいなのよ。
もう諦めて、居酒屋メニューを頼みだす図。冷凍ポテトなんでそう出ないからか、これは揚げたてです。
ちなみに、中華街食べ放題の底を探るこの企画は、同行の家族がめっちゃ嫌がるのため、なかなか進行しません。今回も「もう勘弁」という視線が突き刺さり、満身創痍となりました。
ごま油風味のチャーシュー麺と、ほぼ炒め物な海鮮ビーフンは見た目通りです。
個人的なヒットは、チャーハンにカニ玉を乗っけて食べたやつね!
たっぷりの油と卵は、逆境にも折れない正義だな!
チャーシューまん、桃まん、小籠包。
お味がそれほどでもない場合、お料理の力になるのは熱だと思うので、こういう食べ放題では蒸し物系のオーダーが手硬いと感じます。だから、やっぱこちらでも基本の飲茶食べ放題コースで正解なのだと思いますよ。
デザートはケースから自由にどうぞ。マンゴープリン、杏仁豆腐、白きくらげ、仙草ゼリー。この中では杏仁がオススメです。
中華街の食べ放題には結構ヤクザなお店もあるわけですが、こちらはスタッフの対応も比較的しっかりしており、安心感がありました。
ウリの小籠包もありますし、お料理もひどいお店よりはひどくないという感じなので、このゾーンでどこか選ぶとしたら、ひとつの選択肢になるのかも。
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