京橋川のほとりにある、明治19年創業の老舗和菓子店。
ご当地でいくつかのお菓子屋さんを巡ってまいりましたが「風月堂」の渋みは一層深いのよ。
商品はこちらに来なければ手に入りません。もともと扱う品数も少ないのですが、日によって、全てはならんでないようなので、ことさらレアなのです。
ぶっちゃけ、他のお店は物産展等で横浜にも来ることがあるからな。せっかく現地に来たのならば、忘れずに立ち寄っておきたいお店だなと思うのです。
民藝みあふれる店頭では、お母さんが天気の話などをしながら丁寧に応対してくれますよ。
これが食べたかった、小倉八雲!
どっしり見事なトラ模様ですね!
羊羹をカステラで挟んだシベリア的棹菓子も、松江のお菓子屋さんではわりと見かける商品。
ほんのり卵風味の浅焼皮で、分厚い小倉羊羹を挟んだもの。
大きめな気泡にプリっとした餡こが染み入る景色です。
皮の風味は小倉の風味とほどよく親和して、初めは控えめかなと思うお味も、あとからちゃんと甘さが来て、食べごたえ満点ですな。
半分は翌日にいただいたのだけど、冷やすとほんのり締まる形で、また良きもの。
端っこの切り落としも、おまけでつけてくれたのが嬉しかったわ。
萬寿は2種類あるようです。
こちらは卵を塗って焼いたクリマン的な楕円形。
これもずっしりたっぷりなサイズ感。
中身はこしあんです。
こちらは卵なしの方。
焼き皮は、モスモスするようなレトロ感。
キャッチーなのは卵塗りのルックスだけど、お味はこの素焼きの方が好みだな。
皮の風味が目立たない方がお饅頭としてのバランスが良く、すっとしたこしあんを味わえる気がるのです。
買えてよかった~
コメント一覧
こちらの萬寿は子供の頃から好物で、今でも誕生日が近くなると松江在住の弟が送ってくれます。
古き良きお店の佇まいも変わっていないようですね。
安心しました。
レポートありがとうございます。
>やまじさん
故郷から懐かしい味が送られてくるの、いいなぁ。
特にこちらのお菓子ならば、喜びもひとしおでしょう。
これは良いルックス。 シベリアと比べると、カステラ生地にあんこが染み込んで一体化してるところが美味そうさを底上げしてますね。 アンテナショップや物産展とかで関東でも買えないかなぁ。
>中さん
こちらは難しそうですね。
そういうお店があるからこその旅の楽しみよ。