北堀町にあるお蕎麦屋さん。
お堀沿いの通りから一本裏手に入った場所。
古い住宅街の中に、日常使いの店舗がぽつぽつと残っているような環境です。
入口に暖簾がかかってなければ、飲食店とは分からんような店構えよ。店内も普通のお宅の座敷にお邪魔したような気さくな作りになっておりました。
主にご近所やご常連相手の商売とみえ、オバーはやや温度差のあるバッサリな対応でしたね。
他の観光店と比べ、お値段はお手頃。
平打ちのお蕎麦は、エッジはほどほど、コシはしっかりあって、ご当地のお蕎麦のエッセンスは十分に味わえる仕上がりです。そして、やはり甘くて醤油辛い汁なんだな。
個人的には通常の薬味だけでも多すぎる気がするので、今回の旅では基本の割子そばばかりを食ってたのだけど、割子の段ごとに、とろろ、山菜、なめこ、うずら卵黄、天ぷらなどをちょい乗せするメニューもよくみかけました。こちらのお店も、イチオシは山かけだったのかもな。
しっかりとした食感のお蕎麦ゆえ、喉越しを滑らせるため、濃いつゆをまろやかに緩和するため、とろろや卵を合わせたくなる気持ちも分からなくはないんだよね。
でも、それって、らしさから脱却したい気持ちでもあるから、松江市民の心理は複雑よ。
そもそも、ちまちま小分けせず全部ぶっかけて、ザザッと啜った方が手っ取り早いような気もするんだけど、どうなんだろうか？
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