両替町通りにある、創業80年のかつ丼店。
そうです、またかつ丼なのです。
旅先でカツ丼食いすぎ問題については、デブ自身も自覚しておるのですが、食べたくなっちゃうんだから仕方ないよね!
こちらは静岡中心部のアーケード街に立地するお店。ご多分に漏れず、周囲は緩やかに衰退していっているようですが、それでもまだまだ立派な商業エリアが維持されているのが駿府のすごいところよ。
”名代かつ丼”という文字が見えた時点で、このお店に行こうと決めてました。
カツ丼というのは、蕎麦屋だったり、とんかつ屋だったりが、ついでに作るメニューですから、ど真ん中で押し出されることは少ないもんね。
目下、お昼のみの営業で、店内は中高齢の常連さんを中心に賑わっておりました。
一見、普通のカツ丼に見えるでしょう?
実はこちらもソース味なんですよ!
隠し味というには、かなりソースの顔が見える煮かつ丼です。
信州の一部にそういう文化があるという噂や、私自身、東北のどっかで食べた記憶があるのですが、特にご当地グルメとしてアピールしていない街場のお店で不意に出てくると衝撃を受けますね。
歴史や経緯は分かりませんが、とんかつ屋さんとしては、そば汁的なカエシを別途用意するよか、ソースの方が手近で使いやすかったってことなのかもしれませんね。
先入観ゆえの違和感は否めません。ただ、冷静になって相対してみるとソース煮のカツがマズいはずもなく、わりとさっぱりな後口で、これはこれで全然悪くないのです。
かつについては、普段ならロース一択ですが、こちらはもともとヒレに定評があるとんかつ屋さんだったらしく、メニューの筆頭はヒレかつ丼。実際、柔らかに揚げられた石礫大のヒレカツは食べごたえがあって、とても旨いのよ。大正解でしたね。
その他、心地よく粒だったアツアツご飯、酸っぱい大根漬や赤だしのおいしさにいたるまで、しっかりしており、食堂というよりは立派なとんかつ屋さんの体裁です。このお値段は破格。
ちなみにすでにお店が無くなっちゃったらしいのだけど、山盛りの千切りキャベツが乗るカツ丼や独特な親子丼とかもあって、駿府ってば、気を抜けない丼街なんじゃぜ。
コメント一覧
山盛りの千切りキャベツが乗るカツ丼は辰金さんのソースカツ丼ですね。鷹匠の本店は閉店されましたが、長谷通りに支店があり、そちらで提供は続けてます。
ただ支店のキャベツは山盛りというほどではなく、本店ならではの文化だったみたいです。支店もサクサクカツに甘めのソースで味は良く、ボリュームもあって最高ですけどねζζ
>葵桜玖耶さん
支店のカツ丼は、普通のソースカツ丼に見えてときめかないんですよね。
キャベツが上か下かの差なんでしょうし、なんなら下の方が合理的にも思えますが、やはりかぶせてほしいんだよなぁ。