全国知名度の低い高知名物、チキンナンバン。
如月のお弁当だけでなく、現地定食メニューのスタンダードにもなっているようですね。
中でも地元人気が高いお店が、卸団地のエリアにある鶏料理店。
JAファーマーズマケット「とさのさと」にも近いので、買い物ついでに立ち寄ることもできるでしょう。

昼前の店頭には、すでに地元の皆さんの長い行列ができておりましたよ。
私は電チャリを借りて行ったんですが、公共アクセスが届かない立地なので、車で乗り付けるお客さんが多いようですね。
和風の店内にはデリキンの如き鶏油の匂いが充満して、活気があります。
日々多くのお客さんを捌いている手練な感。お絞り等も卓にまとめて刺してあり、注文はタッチパネルで合理化がなされております。
この本店は焼鳥や鍋を売りにする鶏料理店というより、定食が主力のお食事処になっているようですね。
ナンバンの他、薬味と酢醤油でいただく ”酢だれ” や、酢豚ならぬ酢鶏の定食も展開して、高知っ子はどんだけ酸っぱい揚げ鶏が好きなんだよって呆れます。
骨付き肉がどっかり入ったインドっぽいチキンカレーもウマそうじゃん。

周囲の皆さんはほぼほぼチキンナンバンのオーダーでありました。
はじめにやってくるのが、なみなみ注がれたスープ。
鶏料理店なので、それっぽき鶏スープなのかと思いきや、コーン粒の沈んだ並コンソメスープで、まこと、とりあえずスープでも飲んで、だまっとっちょけという場繋ぎ品みたいです。

そして、えげつねえチキンがやってきました!
大きなお皿を覆わんばかりのビッグサイズじゃんか。こりゃあ、人気も出るわよ。
高知式チキンナンバンは必ずしも統一されたスタイルではなさそうなのだけど、醤油味の下味をつけて揚げるのが特徴の一つかも。
本家宮崎では数分間タレに漬け、しっとり味を染みさせるようですが、これはしっかり下味が付いてるので、甘めなタレにサッとくぐらせる程度でよく、端の方にサクサクが残るくらいの仕上がりです。
当店のオーロラソースはケチャップ寄りで、さらに千キャベツのドレッシングが酢先行。全般的に酸っぱく食べることになるのだけど、そうでもしなければ、すんなり食いきれないデカさなのよ。
ナイフでザクザクと切り分け、かじるため、肉を食った感もあり、土佐らしい豪快が漂う一皿です。



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