松本「小松パン店」の牛乳パン

長野のご当地パンである、牛乳パンを買いにやって来ました。

”パンセ小松”という、パスカルみ漂う看板を掲げているのが、思想深いご当地らしさだな。

私なんか、未だに考えなしのアホだから、赤面しつつ歩くしかありません。

大正１1年からパン屋に転業したという当店は、だいぶ枯れた雰囲気になってきた旧歓楽街に立地します。緑町通りという細い路地に隠れ、外部の人間は何らかのガイドがなきゃ、たどり着けないお店だよな。

店内はだいぶ経年しておりますが、棚にならぶ古式なパンがいい感じ。惣菜系も菓子系もガッッとした焼き上がりで、なかなかに旨そうだったのよ。

しかし、大きな牛乳パンをナルヤハで食い切らねばならんので、ここは一旦諦めるしかありません。　

やはりお前の仕業か！という甲斐みのりらの暗躍もあり、近年、牛乳パンの人気も爆上がりしているようなのですよ。

通りがかった他店でも早々に売切表示が出ておりましたし、こちらのお店でも購入の際は予約してくれってスタンスらしい。

私も翌日受取の予約をしに寄ってみたんだけど、この日はフツーに棚に残っててさ。作るそばから観光客にかっさらわれても困るし、地元の常連さん向けの配慮枠が別途設けられているのかもしれませんね。

ほんわかパンで白いクリームを挟む牛乳パン。

お店によって、中身はミルククリームだったり、ホイップクリームだったりするようですが、こちらのものはふわふわにしたバタークリームのような風合いです。

当店のものはクリームの量がすげー多いのが特徴なんじゃないかな？

豪快にかじると鼻にクリームがくっつくくらいなんだけど、残念ながら、オジサンの姿では情けないだけで、何一つ可愛くは見えません！

パンもまた、種類や形状は様々ですが、当店の四角く切り出した素朴パンは、たっぷりのクリームをよく受け止めておりますよ。

ずっしりデケェな！　

ちぎって分けて３、４人分くらいはありそうで、安い売価を考えると、大量に売れて嬉しい商品ではないのかもしれませんね。

一般的に、パンは冷蔵庫にいれるなと言われますが、このパンはもともと素朴な風合いだし、クリームは固まって、よりスイーツみが増すような形で、さして違和感なくいただけました。