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長岡「大和屋」の越乃雪

江戸の息吹という部分は、文明開化が押し寄せた新潟よりも、城下町長岡の方に残っているのかな?

お菓子においても、茶道とも関わり深き藩御用達のお店が現存します。

安永七年創業という老舗「大和屋」です。

新潟では伊勢丹に出店している他、駅ビルのお土産屋さんでも取り扱いがありましたよ。

こちらも良いお菓子屋さんで、現代風の気になる商品もいくつか見えたのだけど、いかんいかん、きりがないし、今回は新潟旅行なので我慢しました。

皆さんご存知の日本三大銘菓。

その中でも地域のエゴによって入れ替わらない鉄板2枠に入っている、越乃雪です。

かつて、病床の藩主のために工夫した品で、殿はたいそう気に入って、病気も快癒。天下に比類なき銘菓であるとのお墨付きを得たいわれがあるようです。

いったい誰が決めたものなのか。三大銘菓はいずれも落雁なのよね。

砂糖とお米の粉を押し固めたお菓子で、結局、どれもおんなじじゃんかと思わせつつ、サックリとした長生殿、ネッチリな山川、そして、強くつまむとたちまち崩れてしまうような、ホロホロの越乃雪と、それぞれに異なるあり様を示しているのが面白きところ。

雪のごとく振りかけられた粉糖の甘さに、和三盆の香ばしき風味も豊かに広がり、しっかりとしたお味の印象が残ります。そして、口に入れるとすぅっーと消えていく、儚くも繊細な口溶けがキモなのよね。

個人的には越乃雪が第一かなと思ってますよ。きれいに食べづらいけどな!

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