新潟といえば「ぽんしゅ館」
酒どころ越後の幸を集める日本酒天国であります。
もともとは湯沢の駅からだったよな。
ワンコインで色んな酒が飲めるぞと浮かれた、スキー帰りの若人どもをヘロヘロに酔わせた名物施設。
現在では長岡駅にも出店しておりますし、リニューアルした新潟駅においても存在感を示しておりますよ。
店で扱うのはお酒だけでなく、味噌や醤油、珍味、おつまみ商品などなど。オリジナルのお菓子もありますし、しょっぱい系の商品については駅のお土産街よりも充実しした売り場かもしれませんね。
本体はなぜか駅隣接の「ホテルメッツ」に隔離されており、だいぶ分かりづらい立地ですが、新幹線西改札を出てすぐの場所には「ぽんしゅ館コンプレッス」という、お土産とおにぎりと角打ちを備えたコーナー。
さらに県下のクラフト品を集めた「ぽんしゅ館クラフトマンシップ」という、すでに日本酒でもなんでもねぇような分野にまで、ブランドを肥大させているようなのです。
件の唎酒番所には、県内すべての蔵のお酒がならんでいるそうな。
予めレジで交換したコインを機械に入れると、お猪口にちょろり注がれるセルフシステム。
お酒のランクによって、入れるコインの枚数が異なります。
まぁ、選べねぇから。
実に100種類以上のお酒があるんだもんな。
一応、それぞれのラベルの脇にはお酒の特徴が書かれたPOPも貼られておりますし、AIによるお好みマッチングというろくでもねぇシステムも稼働しておりました。
新潟らしく、誰もが知ってる有名銘柄もズラリならんでいるのですが、そこからいくつかを選び出すには何らかのテーマというかとっかかりがほしいのよ。
結局はスタッフおすすめに頼ってしまうな。
かつては越の三梅が宝物のように扱われた時代がありました。久保田、八海山、夏子の酒の地酒ブーム。
私自身は酒を飲まなくなってだいぶブランクがありますが、頑張って、3回転ほどあれこれ舐めてみましたよ。まぁどれもおいしいし、ちゃんとしてるのよね。
この間に各蔵の醸造技術も進歩しているのでしょうが、こうなると、もはや単純な味比べや好みを探す関わり方ではないのかな。端的に言えば、近所の酒を飲めばいいんじゃないかって思うのです。
なお、機械式とは別に、店内カウンターではファーストクラスの日本酒も提供。
もちろん高価なものもあるのですが、お手頃なものも混じっており、こっちは兄貴がお猪口になみなみ注いでくれるので、カウンターのお酒にもぜひ注目してみてください。お燗もできたりします。
つまみのきゅうり漬けはソッコー売り切れるので、店内に置かれた塩を舐めながら、杯を重ねます。
スペースもそれほど広くはなく、ここであんまり長居してくれるなというのが本音なのかもね。
楽しいけど、ほどほどに。
コメント一覧
良くも悪くも、ココロに集約されてしまいましたかね。
>つちころりさん
駅ビルの存在感はより大きなものになっていくでしょうね。
古町、万代、ロードサイド、駅ビルと、商業モードの変遷がすべてが残っている点で、面白い街なのかもしれません。