新潟「聖龍」の聖龍ラーメン

”ラーメンの街” のイメージは決して強くないんじゃないかと思うのだけど、家計調査でのラーメン支出額が、実は山形市とトップを争う新潟市。

そう言われてみれば、街中にラーメンを扱うお店をよく見かけたような気もしますね。雪も降るし、シベリアから風が冷てぇしで、殊更ラーメンがあったまるのでしょう。

なにやら ”新潟五大ラーメン” というくくりもあるんだそうですよ！

うちら横浜の家系のように、明確なスタイルが根付いているわけではなく、周辺地域の名物を含めた様々なラーメン店がならびたっている点は、逆にラーメン好きの地たる証なのかもなって思ったりもしました。

ちなみに市内で圧倒的に行列してたのは新潟二郎なんだけどな。

こちらは駅前歓楽街のやや外れた場所にあるお店。

いかにも年季を刻んだ風ではありますが、旅先でわざわざ立ち寄るべきというよりは、地元の日常で愛される類の中華飯店です。メニューにカツ丼があるような感じのお店よ。

周囲はだいぶひっそりしているのですが、残業の帰りに麺と飯のガッツリ定食を食べたい男子や、〆ラーメンだけでは飽き足らず、シューマイや春巻きで二次会を始めてしうお父さんたちで、店内は大活況なのであります。　

基本の聖龍ラーメンは、新潟五大ラーメンの一つ、燕三条背脂ラーメンの系統です。

実のところ、こちらはその発祥といわれる「福来亭」の出身なんだって。

これがさ、予想以上に旨くってさ！　そして安いの！

看板には手打ちラーメンとあるのだけど、自家製麺の意味なのかしらね。町中華らしからぬモッチモチの太麺が使われており、これがすごくいい感じなんだわ。

背脂は重くなく、飲んだ後にもスルリ食える加減。そこにホワンとにぼしの和な風味も良いな。

いやぁ、侮るなかれな名店なんじゃないか？　

混雑の理由は単に遅くまでやっているからではなさそうです。