謎のスイーツ、ぱんじゅう。
たこ焼きよりはちょい大きめな半球形、釣鐘型に焼かれた回転焼です。
かつて全国規模にまで広がったぱんじゅうは、戦後、さっぱり衰退してしまったようで、現在は発祥の地といわれる伊勢などにわずかな痕跡が残っている程度なんだよね。
大きく焼いた大判焼きの方が、食いでがあるし、手間もかからんからと駆逐されていった経緯なのかな?
たこ焼き屋のついで商品にならなかったのも不思議といえば不思議か。
伊勢から遠く離れたご当地小樽のぱんじゅう濃度が高いのも、なんでなんだろう。
かつては多くのぱんじゅう屋さんが営業して、ここから道内各地へと伝播していった歴史があるようですが、やはり、今ではほぼほぼが廃れてしまったようですね。
比較的古い「西川のぱんじゅう」は高齢店主の対応に難がつくようになってしまったようなので、市外にも積極展開する新参の「桑田屋」と、札幌から移転してきたこちらのお店が、小樽のぱんじゅうを支えております。
お店は小樽駅から下る中央通りの好立地。
店頭はなんちゃって懐古を飾り立てる騒がしい環境です。
こちらのぱんじゅうは基本的に焼き置きで、ウォーマーに保温されているものが手渡されます。
薄皮の中にとりどりの具がパンパンに詰まっているのが魅力。
これなら、今の時代にも十分ウケそうな気もするんだけどなぁ。
生地はモチッとしつつ、やや野暮なコンディション。
食べやすいお味のこしあんが基本形なんだけど、むしろ面白いのはクリームの方で、オイリーなコクを感じる一風変わったものでした。
コメント一覧
西川のぱんじゅう、去年行ったらバラで売ってくれなくなったし、なんか対応が怖かった。
>半田さん
まだ営業してたんだという驚きもあり、爺さん一人じゃ、諸々仕方ないなとも思います。
我々観光客はもう触らない方が良いかもね。