北海道のご当地グルメといわれる、ザンギ。
アイヌっぽい独特な名称は、実のところ、中国の炸鶏に由来するんだとか、調味やその濃淡、衣の配合に違いがあるのだとか、ネットにはいろんなことが書かれておりました。
でも、単なる唐揚げじゃん! 道民は現実を直視しろ! なんも変わらんぞ!
そんなザンギで有名な中華店にやってきました。
市電も走る南1条通ですが、繁華街からはやや離れたこの立地に、どこからともなく野郎客がワラワラ湧き出でて、お昼時は行列するほどに賑わっておりましたよ。
長き月日が油っ気とともにコッテリ塗り込められたような大衆店なんだけどな。
三井様の「赤れんがテラス」のフードコートや、札幌駅の「北海道四季マルシェ」に出店したり、七福神の名前をつけた、四川料理店、寿司、点心やスイーツのお店まで展開しており、ほんとに全てここから生まれ出たのかと目を疑っちゃうくらいなのです。
なまらでっけぇな!
布袋のザンギは、箸で持ち上げるのが大変なくらいの大サイズが特徴よ!
ただ、揚げたてアツアツってな状態でもないコンディション。
今やほぼザンギ専門店といってもいいくらいで、ほとんどのお客さんが何らかの形でザンギを注文するため、逆にまとめ調理で積み上げる形になっているのかもね。
お味も紛れなき唐揚げです。
サクッとクリスプな薄衣はいいな。肉の風味は、テキ屋のチキンステーキ屋台に漂うようなブラジル厭らしさも多少あり。ただ、このサイズを衣の厚みでごまかさず、中までしっかり柔らかお肉になっていたのは立派だと思うし、うちの近所にあったら否応なく通っちゃうだろうな。
今回は大きなザンギ4個に麻婆豆腐小鉢が付くザンギB定食をご飯少なめでお願いしました。
ちなみにザンギA定食はこれが6個も乗っかてくるらしく、それはさすがにやっべぇよな!
まずはそれ自体の下味でいただきつつ、途中からは手前に添えられたザンダレこと甘酸っぱいザンギダレにつけながら食うと、油淋鶏風にさっぱりと後半分を乗り切ることが出来ます。
これもいいね。ただ、量を投げつけるだけでなく、おいしく食べきれるようにも工夫してあるんだな。
このお店、ザンギで名を上げる以前は麻婆麺が名物だったということで、ダブルで食ってみるか迷ったのですが、小鉢の麻婆を食う限り、わりとレギュラーなものだったので、そっちは無理してケアしないで良さそうです。もっとも、雪が降り積もるような日には、たっぷりと身体があたたまるような麺も嬉しいんだろうね。
とにかく、己が限界まで、ザンギを攻めろ!
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