マーボー焼きそばを仙台名物として売り出す動きがあるようです。
私は中華偏愛な横浜に暮らしておりますが、麻婆麺ならまだしも、焼きそばの餡にするお店はほとんど見たことがないんだよな。
元々は1970年代に中華店の賄いとして生まれたものらしく、近年のプロモーションも追い風となって、仙台市街の定番メニューとなっているようなので、ご当地グルメを名乗る資格は十分ありそうです。
中心市街に3店を構える定番「泰陽楼」にやってきました。
東三番町店は仙台駅から続く大通り沿いにあるので、会社帰りに立ち寄るお客さんも多いようですね。階上の座敷で宴会もできるようなオフィス街の中華店です。
外観はわりときれいになっているのですが、店内は枯れ味漂う渋い雰囲気。使い込まれた広い厨房で一族の爺さんがせっせと餃子を包んでおりました。
特に名物メニューがあるわけではなさそうで、地元の方々は、おもいおもいの品をオーダーしてたな。
ちなみに店長おすすめは五目ラーメンと広東焼きそばだって。
とりま、焼売でもつまんでようかと思ったら、やけに巨大なものがドーンと出てきて、即オワタ。
椎茸入りの餡は下味も控えめで、何もつけずには食えんタイプよ。
肉というよりはつなぎっぽいムッチリ食感で、たっぷりはしておりますが、これだけでもうお腹いっぱい。
マーボー豆腐にも椎茸が入り、ごくごくレギュラーな昭和広東風の味わいでした。
茹で麺のかんすい風味とはわりと好相性なのかもしれませんが、やや油重く、焼きそばとして旨いかというとどうなんだろう。そりゃ合わせりゃ合わんことはないけれど、むしろ白飯の方が嬉しいかな。
例えば、カレー焼きそばを作ろうとして、そのままカレールーをかけるのか、それともカレー風味を効かせた中華餡を仕立てるのか。やはり麻婆豆腐餡にも、それなりのすり合わせが必要なのかもな。
ちなみに他席でも私のような観光客がワクワクしながら頼んで、うーんと唸っている風景でした。
どっちかつーと、麻婆あげ焼きそばの方が荒ぶるビジュアルで映えたかも。でも、麻婆と合わせると相当重たそうなので、自粛したのですよ。
でも、このシューマイを頼んだら意味ないし、むしろ足出てるし。
コメント一覧
私も数年前うまい麻婆焼きそばを求めて仙台を彷徨ったのですが、うーん、結局当たりなしという悲しい結果でした…。
地元に根付いたものを食べましょうねと言う天からのメッセージな気がしました。