”旨そうだからはるばる食いに行く”が基本スタンスとなる、全国ローカル食巡り。
一方、”文化枠”という名の、あえて踏みに行かねばならぬ地雷もありますよね。

高知で親しまれているラーメンの「豚太郎」
ご当地に味噌ラーメンを持ち込んだ魁として大人気を博した歴史があるようです。
目下、県内には16店舗を展開しておりますが、本部からタレや食材を卸す形のフランチャイズで経営自由度が高く、メニューやお味は店舗によって、けっこう変わるようなことが書いてありましたね。

本部に併設された介良店は、唯一の直営店なんだって。
高知の大動脈たる国道55号線のロードサイトな立地。
倉庫の片隅をお店にしちゃいましたというような体裁で、キャパはそこそこなんですが、昼下がりでもしっかり席は埋まっておりました。
スタッフの対応は丁寧で、比較的年齢高めな客層です。

名物のみそカツラーメン。
み、みそかつ・・・ラーメンかぁ・・・
なんだか、食べる前から結果が知れているような、でも高知名物といわれると食べておかねばならぬ葛藤なのよ。
当店のお味のルーツは鹿児島にあるようですが、むしろ、尖った個性の無いフードコートのラーメンというか、今日で逆に珍しくなってきた昭和の気取らぬテイストに感じます。
ややグダ茹での麺。レギュラーな味噌味の中に、ほんのり甘さと清涼感があるやうな、ないやうな。
とんかつはハムなみに薄い一口サイズが三枚。地味に筋があるから、かみ切るのが大変ですね。
その他、もやし、わかめ、メンマ、硬ゆで卵、ねぎ。
どういう経緯で味噌ラーメンにカツが乗せられたのか?
洋食や中華が身近な蕎麦屋食堂へと統合されていく中で、天ぷらそば的な発想で生み出された鬼っ子なのかと想像していたのだけど、よくよく考えてみれば、手近でやっつけた排骨麺だったのかもね。
カツは薄衣にしてもオイルヘビーだから、むしろあっさりスープと合わせたい気もしつつ、そこは味噌が看板メニューだった事情かな。
私にはシナジーがよくわからんかったけど、周囲を観察する限り、ダントツの一番人気は変わらぬようで、今なお高知に根付いているお味です。



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