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戸塚の文化財「アンダンテ」のピカタライス

戸塚の住宅街に隠れた洋食店。

こう見えて結構な老舗で、大正時代に神戸で開業した「新開亭」というお店がルーツなんだって。

三代目が戸塚駅前に出店して、再開発でこの場所に移転した経緯です。

かつての商店街の機能は駅周辺に集約されて、このあたりもだいぶさみしくなるなと思っていたんだけど、中外製薬やマンション街が入ってきたりして、人通りはそれなりに維持されているのかもな。

裏通りでも面白げな飲食店がポツポツと見える界隈なのよ。

当店のお昼も満席近い賑わいが続いている様子。

久々に食べに寄りましたが、爺さん婆さんらでドタバタとやっておりましたので、そろそろしんどくなってきているような気配も感じます。

ほんとはマカロニを食べに来たんだけど、売り切れらしく残念!

クタクタに茹でた長いマカロニって、神戸でチラリ見るくらいで貴重なんだよな。

というわけで、名物のピカタライスです。

ピカタといえば、皆さんご存知のように卵つけ焼きのお料理なんだけど、衣っきゃ残ってないんだよ。

白飯の上に薄く焼き広げた1個分の玉子を乗せ、キャベツの切れっ端と煮たソースをかけ回すという、なんとも貧乏くさいというか、下々の賄い食のごときお料理です。

これが妙に旨いから、悔しいんだよな!

侮れないのがソースの方で、折り目正しき牛のブイヨンをベースに、ご飯と親和する甘辛味を加えた絶妙なもの。下手な具よかクタクタなキャベツ片がちょうどいいんだわ。

以前、神戸に類似メニューが残っているかと探してはみたんだけど、やはり他には無いようで、そもそもピカタ自体が洋食界から姿を消しつつある状況でもあるようです。

「アンダンテ」が残っているうちに、ぜひ味わっておきましょうね。

セットにすると食後にコーヒーも選べます。

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