上海路にある台湾料理店。
たしか「陽華楼」とか「揚州飯店」の料理長だったシェフが独立したお店だったよね。
私はもっぱら善隣門側からのアクセスなので、こちらまで辿り着く前に、どこぞに吸い込まれてしまうことが多いのだけど、観光中華街において、地元民の選択肢となりうるお店の一つです。
ごらんのように小さなお店で、席はたいてい埋まっているのよ。それでも、人っ気薄き上海路において、穴場的に営業しておりますので、ふらり訪れてもワンチャンあります。
メニューはほどく絞られており、広東、四川の定番の中に台湾もチラホラといった内容。いずれもお手頃値なのが嬉しいのよね。
お昼は数量限定のお魚ランチが名物です。
昨今は「華錦飯店」がパワーダウンしているようなので、こういうのを安定供給してくれるお店は貴重よね。
この日は小鯛の蒸し物でした。
香菜とネギの下には、細かく刻んだ豆豉とにんにく。
お魚はふんわりと火が入って、とってもおいしいですよ。
とりあえず、ご飯は後で旨ダレを掛けて食べることにして、しばし無言で身をむしります。
貧乏人はね、こういうのが得意なのよ。ただ、ギリギリまで骨をしゃぶりたい向きは、なるべく一人で時間に余裕ある時にチャレンジしような! 連れが引くからね!
お冷はマズイのが玉に瑕だけど、レモン入りの杏仁豆腐でツルンと癒やされます。
コメント一覧
蒸し魚は広東料理の花形で香港とかシンガポールでもめちゃくちゃ高級だった記憶があります。
鮮度が良くないと美味しくないときくのでなかなか難しいと思いますが、中華街でももっと提供してほしい料理です。
たしか萬珍樓の店先に置いてあるグランドメニューには記載があったと思いますがいつでも用意があるのかな…。
>のあきちさん
揚州飯店とか、獅門酒楼とか、龍鳳とかでもやってたかな。
小さくても丸魚でやってくれると、贅沢感がありますよね。
しかも、ランチで安いんだからうれしいわ。
久しぶりに龍鳳酒家のお名前を目にしたので食べログをみたら全員が渡り蟹あんかけ炒飯食べてるんですね。
むかしはカレーとかパイコーが名物だったと記憶していますが、炒飯がメディアで取り上げられたか何かしたんでしょうね。
マーケティング的には推しメニューにパワーがあるのは結構なことではあるのですが、一抹の寂しさがあります。
>のあきちさん
渡り蟹チャーハン、絵面のインパクトがインスタ世相に合致しているのでしょう。
家庭的な穴場店でしたが、最近、ちょっととっつきづらくなった気もします。
確かにもう気軽に行ける穴場店というカテゴリーからは外れそうです。
龍鳳といえばイセザキモールの龍鳳も牡蠣炒飯がバズりまくったみたいですね。
あすこも隠れた名店というカテゴリーから出てメインストリームに乗った感があります。
あのお店なら蒸し魚ありそうですね。
>のあきちさん
ネット時代では、おいしいお店を隠れたままにするのは難しいですね。
そうですね。いいお店に光が当たるなら好ましい傾向だとも思います。
いま雲龍あたりが現存していたらどれだけバズってたろうとも思います。
もうなくなってずいぶん経ちますね。
>のあきちさん
雲龍もブログ世代に引っかかりましたので晩年はだいぶバズっていたと思います。
でも、流行りすぎて、キャパオーバーしちゃうのも大変なので、ほどよい加減で繁盛してほしいですね。
雲龍で本当に食べたいです!
しばらく中華街行ってなかったので先日行ったら全く知らない店ばかりでびっくりしました、重慶のランチがコスパがいいと言われていたので行ってみたら
残念なお味でした、ガッカリ!何で評判が良いのかわからず、井土ヶ谷の孫さんのお店で口直ししました。
井土ヶ谷駅そばの岳陽楼はご主人が亡くなり閉店しました。近場で美味しい中華が少なくなって寂しいかぎり
>たんこさん
材料やレシピを同じくしても、つくり手に付随する部分は代替がききませんからね。
好きなものは食べられるうちにたくさん食べておきましょう。