コロナ後の中華街には、だいぶ人出が戻ってきましたね。
平日のお昼時でも若い人たちを中心に大変混雑している大通りです。
大方が焼き小籠包やいちご飴をかじって、インチキ占いをやって帰るだけだとしても、こうして賑わうことは観光街の大事な価値だし、しばらく放置されていた空き物件の工事もだいぶ動いてきたので、なんだかんだでお金も大きく動いているのでしょう。
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昔「青葉」が入っていた北京小路のテナントに、先ごろお菓子屋さんが開店。
大通りの上海料理店「状元樓」の系列みたいです。
あそこは女系のお店らしいね。租界風に建て直した店舗も洒落てるし、ヌーベルな香りをさせたいようなお料理だけでなく、器などにも気を配る中華街では珍しいタイプの女子ホイホイ店です。
この度はお土産のしかも洋菓子分野へ進出か。誰も彼も揚げ鶏にかぶりついてるような俗な需要の中では大変なんだろうけど、前向きなチャレンジだと思います。
お店の2階に隠れ家的なオリエンタル茶房も設けており、情報の早い奥様達がワイワイとおしゃべり会をしておりましたね。
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アフタヌーンティー的なセットメニューがいいわね。
点心中心と、デザート盛りの2種類があって、一応パティシエールを名乗るお店なので、肉まんに後ろ髪ひかれつつ後者にしてみました。
お菓子はどれも姫様サイズなので、昼食直後でも楽勝で吸えるデブ。
ちなみに左手のチーズケーキ月餅というのが看板商品の一つらしく、階下ではこのミニサイズだけでなく、フルサイズのものも販売されておりますよ。さっくりクッキーとチーズケーキ層でジャムや餡をサンドしたもので、お味は洋式。月餅要素は主に見た目かな。
その他、ごまとチーズの塩味クッキー、杏仁の香りはそんなしないバターヘビーなフィナンシェ、くるみのあっさり飴炊き、マンゴープリン。ごまあんの湯圓は麹と柑橘のスープに浮かんでおり、これはシャレたお味です。
ただ、茶が弱ぇな!
洋なのか中なのかビミョーな性格だとしても、せっかく中華街でお茶するのに、中国茶がジンジャーレモン風味の黒烏龍のみってのはさみしいわ。ティーバックで飲み応えも薄いし、たっぷりのつまみを受け止めるドリンクには、もうちょい力を入れてほしくあります。
そんな改善の余地を残しつつも、ゆったり過ごせる隠れ家カフェとして、期待したい気持ち。
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