横浜に遊びに来る皆さん、お土産に困りませんか?
文明開化な港町ですから、さぞ珍しい商品が根付いているのでしょうと思われるかもしれませんが、そういうのは震災や戦争で大方焼けてしまったのよね。

それでも、日本一の中華街があって、自家製の中華菓子を購入できるのは面白いところです。
私のイチオシは市場通りにある「翠香園」の商品よ。

「横浜土産なら月餅を買って帰ればいいじゃないか」ってみんなに言っているのだけど、わりと好悪が別れる商品でもあるんだよな。
横浜市民ですら、月餅はちょっと苦手とのたまう輩は珍しくありません。
地元の住んでても中華街にはめったに行かない問題と同様、食べ慣れない警戒感があるのでしょうけど、和菓子と似ているからこそ、逆に違和感を抱いちゃうのかも。
同じあんこのお菓子でも、すっきり上品が持ち味の和に比べ、中華は油分も加わるこってり濃厚なデブみあるテイスト。

もちろん、私も大好きなんだよね!!
なんなら、毎日つまんでも良いくらいなんだけど、爆カロリーがな・・・
いやいや、日々の果物や菓子を欠かすことがないのに、今更、なんの弱気なんだよとツッコミをいただきそうだけど、とにかく自己を縛っているのですよ!
中秋のシーズンに発売されるこれらを楽しみに、なるべく我慢しているの! 形だけ!

これだけではお見逃しくだせぇ。食べさせておくれ。
めっちゃウメェ、「翠香園」の中秋月餅です。
双黄豆沙はとろり口溶ける香りよき黒餡へごま粒のプチプチ。満月に見立てたアヒルの塩卵との甘じょっぱな競演。
傑作たる金銀肉月は、ナッツのカリカリに砂糖にジャリジャリ、さらにはじゅわりとコクを出す豚の背脂に金華ハムの旨味と塩っけ!
甘いお菓子の中にアヒルやらブタやらが混じってくることに身構えちゃう方もいらっしゃいましょうが、なれるとたまらない味わいので、ぜひお試しいただきたいのです。
当店はお菓子屋さんとしてすこぶる上等だから、嫌味の無き味わいとどっしりな食べ応えをばっちり両立してくれますよ。
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