横浜中華街における刀削麺の先駆であった「杜記」
当店のコネを経て各地に散らばった料理人も少なくないと思うので、横浜のガチ四川界にも結構な爪痕を残しているお店です。

台南小路という細い路地に隠れておりましたが、先ごろ立派な店舗に移転して驚きましたね。
つっても、大通りに躍り出たわけではなく、旧店そばの香港路という細道なので、地に足のついたステップアップだと思います。
オープン当初より、拡大したお店のキャパをさらに超えて、軽く行列ができるくらいの盛況が続いててさ。
入店のタイミングをはかっていたら、あっという間に冬になってしまいました。
そんなに人気があったんだなと見直していたんだけど、店内に飛び交う声を聞いていたら、お客の大方が向こうの方々みたいなんだよな。つまるところ、観光というよりは、イセザキ中華街と同様に移住者需要を受け止めた活況みたいなのです。
メニューも刀削麺などは受け継ぎつつ、より本格料理の枠が増えているようなので、その筋の皆さんも楽しめるんじゃないかな。

ランチの定食も各種揃っておりますよ。
チョッパヤで出てきたササゲの漬物と豚ひき肉、インゲンの炒め。
そっち方面に片足をつっこんだ方々がやたら自宅で仕込みたがる、酸豆角をつかった定番メニューです。
インゲンのようにさっくりせず、噛むとキュウキュウするササゲは、若干戻しすぎなのか、塩も酸味も控えめ加減。
あんまり辛くもなかったんだけど、たっぷりな油とひき肉のコクをさっぱりさせて、飯をモリモリ進めるおかずではありました。
ちなみにご飯半分をお願いしてこの量よ。デフォは山盛りなので、しっかり満腹になれそうです。
近年はわりとグズグズしていた印象だったけど、移転を期に喝が入った感じはあるな。
気さくで、しっかり活きたお店であるところが魅力よね。
オススメ: ★★★


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酸辣粉がおいしかったので是非。