弘明寺「花緑青」の しょうが焼きリブロース

珍しい、しょうが焼き定食の専門店なんですよ。

旧鎌倉街道へ、ちょこっと入ったあたり。車はそれなりに走っているのだけど、駅前の繁華街からはちょい外れているので人通りは少ない立地です。

しょうが焼きは、濃い味でねじ伏せた安肉とかさ増しの玉ねぎを大盛飯と共にかっこむ庶民食のイメージなんだよな。

一方、当店では近年流行りのとんかつ店よろしく、林SPF豚を使用したワンランク上のしょうが焼きを提供するようなのです。

必然的にお値段も上がってくるのだけど、はたして、とんかつ並に我らの食欲へ直撃するものなのか。需要的にはとんかつ屋で、しようが焼きを頼む人の比率になりそうな危惧もあるんだよな。　

こじんまりとしたお店は、さっぱり清潔な印象。

食前に青森のおいしいリンゴジュースまでつけてくれるのよ。

なるほど、おいしいわ。

リブロース、肩ロース、ランプ、モモの部位と量を選べ、オススメのリブロースの160gを注文しました。　

お肉は柔らかく焼かれ、脂も甘く、タレのお味も上品なのよ。

とにかく、生姜にんにくの魔力でブーストする方向性とは真逆のちょうど良い塩梅です。

もっちりご飯や豚汁もおいしいし、肉の下に敷かれたタレ染みのレタスもうれしい。　

お値段相応の価値があり、お味の期待は裏切らないと思いますよ。　

ただ、ここはおしゃまな繁華街ではなく、弘明寺の外れだからな。

しょうが焼きの庶民派イメージをいかに振り切れるか。それはけっこう大変そうな気もするのです。