呉は甘いものの街でもあるのかな。
寂れた街には多すぎるほどの、古い味わいを醸すお菓子屋さんが今なお営業しておりましたね。
「天明堂」も明治27年創業という老舗です。
今回は駆け足で巡ったので、このお店もすぐ近くを通っていたのに見逃してしまった体たらくよ。
商品は広島市内の主要なお土産屋さんでよく見かけるので、試しに買ってあったのです。
これさ、袋を折り曲げてシールで止めているだけで、圧着されてないのよ。
その日に売り切りの生菓子でもなさそうなので、ちょっと驚きでした。
看板銘菓の鳳梨萬頭は、いわゆるパイナップルケーキ風の焼き菓子です。
瀬戸内海沿岸には小麦と卵の焼き菓子が多いように感じますが、台湾風は珍しいよな。
ただ、昭和42年からの発売らしいので、軍港云々の歴史とは関係薄いのかもしれません。
へったり薄い円盤型で、中身の見分けはつきませんね。
鳳梨萬頭の具はパイナップルジャムというのだけど、正確には冬瓜ジャムで、原材料を見る限りパインは入ってなさそうなのです。檸檬との違いは、つけた香りがパインかレモンかみたい。
昭和の製品だし、これはこれでまずくはないのだけど、蓋を開けてみると釈然としない部分もあるかな。
角型パイナップルケーキに比べ、具をたっぷり味わえる感は薄い一方、皮との馴染みは良いと思います。
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