2023年8月までの記事を =懐古編= https://taputapu.info/archive に移設しました。
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【食べ旅・広島】 呉という男子胸熱な街

広島旅の途中に、ちょこっとだけ呉に立ち寄りました。

ところで、呉の発音て、暮れなずむまちの~方か、556の方か、どっちなんだろ?

広島駅からはJRで40分ちょい。

呉線は山沿いの小高い位置をトロトロと走ってくるんだけど、車窓から遠くの方にでっかいクレーンがいくつも見えた時点で、キターーって気分が上がるもんな! 

同じ軍港でも、横須賀と違って造船風景が生きているところが魅力です。

広島第三の都市である呉。

古くは村上水軍の拠点として、明治からは帝国海軍の鎮守府が置かれ、東洋一の軍港として栄えた地です。かの戦艦大和を産んだ、日本最大の海軍工廠があった製造業の街でもありますね。

誠に残念ながら、旧海軍工廠の跡地に建つ日鉄の製鉄所は、先ごろ全設備を休止してしまいましたが、JMU等は現在も船を造り続けておりますし、海自の基地もその歴史を受け継いでおります。

米軍に占領されたままの横須賀とは似ているようで、やはりちょっと違う雰囲気よ。

街並みは、さっぱりと整っておりますね。

やはり、市街地は空襲で焼けちゃった歴史があるようです。

平地はごく限られているのですが、ゴミゴミはしておらず、代わりに山肌にへばりつくようにして住宅が建てられておりました。デブがここで暮らすのはちょっと大変かもな。

涙ちょちょぎれ映画の舞台としても知られております。

すずさんちは、やっぱだいぶ登った場所にあるらしいので、健康上の理由で断念しときます。

かつては多くの住人が暮らす大変に景気の良い街だったらしく、立派も商店街が残っておりました。

呉駅には接続せず、旧海軍基地から繁華街が続く構造。

通りがやけに広いのは路面電車の名残りかな。

もっとも、現在は地方都市相応のくたびれた風景なのよ。

造船不況は、この先なんとか巻き返しできんものなのか? 再び大和を造れんものなのか?

でも、気に入りました。

枯れた味わいを帯びつつも、独特なローカル店が残っていたり、若い挑戦もポツポツと見える状況は、街歩きをする立場としては、とても面白く、1日観光するのに十分なコンテンツがありますよ。

今回はだいぶ駆け足だったので、いずれゆっくり再訪したいなぁ。

それっぽい、お菓子屋さんが多いのです。

やはり、軍や工場には甘いものが欠かせないってことかな。

これもろくに廻れず、多くの宿題を残しました。

”てつのくじら館” こと「海上自衛隊呉史料館

海自の広報施設なのですが、建物の正面に、ゆうしお型潜水艦「あきしお」のモノホンが屋外展示されているのです。このド迫力よ!!

内部の展示は、ピースな方々に配慮して、掃海活動を通じた国際貢献が中心。

海自OBの方々が丁寧に案内してくれますよ。

そして、なんと「あきしお」の中に入れるんです!

いろんな艦船の見学をしてきましたが、私、潜水艦の内部に入るのは始めて。

現役、当時の姿が保存されており、くっそ狭い生活空間を体験できます。これはすごい!

何がなんだかよくわかんないけど、男の子はみんなこういうのが大好きよね!!

ちなみに、呉駅の観光案内棚の前に集まっているのは、ほぼほぼオッサンですし、この操舵室で目を輝かせながら唸っているのもオッサンです。

その気持ち、痛いほどわかるぜ!

向かい側には「呉軍事歴史資料館」”大和ミュージアム”

春樹の映画がイマイチだったので、あんまり良いイメージはなかったのですが、ここも外せませんな。

1/10スケールで作られた巨大な戦艦大和の模型がシンボル。

さっきから脳内で宮川泰メロディが鳴り止まねぇ!

んんん~ んんんん~ ん~ ん~ ん~

海自の資料館と違い、こちらは第二次世界大戦までの軍事や兵器に踏み込んだ内容。

反戦色が強くなりがちな自治体関連施設にしては異色といえますが、技術や産業の歴史として、とても見ごたえのある展示なのですよ。

就学旅行では広島の平和関連だけでなく、こっちも併せて見学した方がいいんじゃないか。結果として、戦争に負け、多くの不幸も招きましたが、その背景には当時の人々の大きな歩みもありました。

そんな事を言いつつ、超カッコイイ艦船模型の前から離れたくねぇ!

やはり男性客の皆さんがキラッキラな目で吸い付いている横で、女どもはつまんなーいって感じで袖を引いている風景です。ここは、一人で来ような!

クソな運ゲーゆえ、とっくの昔にやめちゃったけど、この分野の基礎教養を与えてくれた「艦これ」よ、ありがとう! おかげで、メッチャ楽しめたわ!

港では護衛艦やおっきなタンカーを建造中。

大和甲板の実物大となる波止場から、のんびり眺めているだけでも、一日過ごせそうです。

大和ミュージアムのお隣はフェリーが発着する「呉中央桟橋」になっております。

天気も回復してきたので、広島への帰路は海から攻めてみますね。

いやーー、フェリー、サイコ~だな!

船も新しく豪華だし、めちゃめちゃ快適です。

対岸の江田島などを眺めつつ、ベタ凪の静かな海を進みますよ。

繰り返しますが、フェリー最高です!

宇品にある広島港は広電の終着駅の一つ。

ここから市街に戻りました。

呉、楽しかったな。

コメント一覧

  1. せとうちそだち より:

    こちらのブログ、大好きで欠かさず拝見しています。新参者ゆえ今までコメントせずでしたが…呉レポ、めっちゃ楽しそうです。
    呉からフェリーで宇品というルートも目から鱗!神奈川在住ですが瀬戸内育ちなので、広島レポともに楽しませてもらいました。
    次回、呉再訪の折には合歓のバターケーキを是非。「広島の長崎堂よりこっち」と推しも多いケーキです。

    • >せとうちそだちさん
      ありがとう。
      瀬戸内育ちはメッチャ羨ましいなぁ。横浜と違って、海や船が身近に感じられるもんなぁ。
      合歓もマークしてたのですが、数駅離れるので断念した次第。
      ただ、見るからにおいしそうなバターケーキなのよね。

  2. どくきの より:

    呉、良いですね!まさに胸熱の部分行きたいんですよ。小田島とかも。
    それから、長距離フェリーには、夜行列車のようなロマンが間違いなく存在しています。帰路は飛行機にするとしても、窓際席から往路でのフェリーの航路を空から眺め回想して旅情を感じることができると思いますよ。

    • >どくきのさん
      横浜港から、いろいろなフェリー航路があればなぁ。
      横須賀⇒北九州も、すげー悩んだ末、飛行機で行っちゃったし。

  3. たんこ より:

    呉、大昔に行きました、呉駅が階段がなくて横須賀駅と一緒と思ったのを覚えています。そのころはまだこのような大きい展示はなくて横須賀よりも潜水艦が近くに見えると驚いた!絶対横須賀が敗けてる!!(実家が横須賀です笑)

    • >たんこさん
      横須賀も軍関連の観光施設を充実させても良いような気はするんだけどなぁ。
      「旗艦三笠・改 -東郷ターン記念館-」とか、米軍の広報施設開放とかで巻き返してほしい。こっちには空母が来るからな!

    • たんこ より:

      ですよね!公園ばっかり整備しないでさ笑

    • >たんこさん
      呉もすんなりできたわけではなかったようですが、横須賀の場合は反米ピースな方々の声を無視できない事情がありそうですね。

  4. エビオス より:

    うおおおお!
    同じく艦これで基礎教養を得た私としては
    大和ミュージアムに是非とも行きたくなりました!
    艦船模型の前にへばりついて動かなくなる自信がありますw

    • >エビオスさん
      私もどうせ模型だろって侮っておりましたが、めちゃくちゃかっこいいよ!
      やはり、忠実に再現するほどに機能美が表に出てくるのでしょうね。

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