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松本「開運堂」の生真味糖、りんごどらやき

松本もまた、お菓子の街といえるでしょう。

きれいな水の他、食材や気候にも恵まれているようで、周辺自治体も含め、菓子製造が盛んな地域です。

そして、松本といえば「開運堂」なのよ。

明治17年に呉服商から転じたという老舗のお菓子屋さん。

善光寺街道沿いに、立派な本店をドーンと構えておりますが、地域の文化芸術に影響を与えうる大店として、別格の存在感がありますね。

首都圏でも主要なデパートに委託販売されております。

ちなみに横浜では「京急百貨店」と仲が良いようで、銘菓コーナーで主要な商品がゲット可能。

商品は和洋幅広く製造されておりますが、せっかくなので、現地でしか買えない品をいくつかつまんでみました。

りんごどらやきは、6月頭から、8月中の販売休止を挟んで、9月末まで販売される季節限定品で、たしか上大岡にも若干入荷することもあったんじゃないかな?

しっかり焼きの香ばしい皮に、シャリシャリ食感を残した甘酸っぱいりんごジャムを挟んだもの。

これが、イケるんだよね。

変わりどら焼きって、あんプラスで素材が加わるパターンが多いのですが、あんを抜くことで、お菓子として、もっと可能性が広がるようにも感じるのです。

要冷蔵品の松本牧場は一口サイズのチーズケーキ。

ミルキーな風味の中に、ほんのりチーズのくせとコクがあり、いや、これは見た目よかだいぶ旨いですよ。

やはり侮れない、開運堂。

やはり、要冷蔵品のひときれナッツロール。

謎のお菓子、シューロールですね。源流であろう静岡から山梨までは存在を確認しておりましたが、さらに北上して松本にも根付いていたんだな。

質実剛健にしっかり焼かれたシュー皮にくるみがちらしてあり、これはロールケーキよか、皮を味わうお菓子かもね。

これらは日持ちするので、お土産向き。

大正後期からの名物、これはうまい。

なにやら面白い名前がついておりますが、当初は ”くるみ饅頭” として発売したものが、「これはうまい」と評判になり、そのまま商品名として定着したものだそうですよ。

くるみを乗せた粒あんの焼き皮まんじゅう。

ありがちな品に見えるのだけど、食べてみると、これまた、なかなか侮れない旨さがあります。

お土産に貰ったら大満足よ。

こちらは上高地を世界に紹介した登山家、ウォルター・ウェストン氏の偉業を称えるミルクビスケット。

そして、代表銘菓である真味糖ですね。

やはり大正期に作られたという、茶道かっこいいお菓子。

和製ヌガーとも称されますが、スリ蜜を固めたような、口の中ですっと溶ける面白い食感の干菓子で、しっかり甘く、くるみのアクセントがバッチリ決まっております。

流通品は日持ちのために乾燥させておりますが、地元の茶席などに供される本来の品は生タイプなんだそうな。

左から通常品、生、そして黒糖を使った大島真味糖です。

やはり、姿もかっこいい。

生タイプはより柔らかく、ヌットリ口どけるのが特徴ですが、こう暑いと通常品もサクポクとはしていないので、大きくは変わらんかな。コクの深い大島も面白いけど、でもやっぱ、どれか一つ選ぶなら生の購入がオススメです。

コメント一覧

  1. つちころり より:

    我らが六花亭みたいですね。素晴らしい。

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