諏訪の温泉といえば、湖畔に大きなホテルが立ち並ぶ上諏訪を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、対岸の下諏訪にも温泉が湧いていますよ。

諏訪大社のお膝元である下諏訪の街は、甲州街道とも接続する交通の要衝として、また中山道で唯一温泉の湧く宿場町として大変栄えたそうですね。
温泉自体も鎌倉時代から利用されてきたらしく、もっぱら鉄道開通以降にリゾート開発された上諏訪よりも古い歴史がある温泉地だったんだな。
すでに鳥居前町、宿場町として成熟していた分、近代化の手は入りづらかったようで、現在も大きな宿や観光施設は少なくて、のんびり鄙びた風情がかえって良い感じなのよ。

今回の宿は下社秋宮に隣接する「かめや」です。
こちらは全9室というこじんまりとした旅館で、創業は明治からですが、かつては本陣の一部だったようで、貴人や文豪をもてなしてきた歴史を受け継いでいるらしい。
施設はリニューアルされており、所々にあしらわれた季節の花が綺麗だね。お部屋はいかにも温泉旅館らしい風情でした。
お風呂はすぐ隣にボコボコ湧いている綿の湯の源泉を引き入れたもので、これは下諏訪温泉の始祖となるものなんだってさ。湯上がりには棒アイスのサービスもアリ!
なにより、スタッフの方々の対応がとっても気持ちよくて、良い時間が過ごせました。

お夕飯はお食事処の個室にて、季節の創作懐石です。

お酒は岡谷「高天酒造」の高天純米吟醸生。
柔らかな飲み口で、ややそっけない気もしましたが、お料理を邪魔しないので、食中にいただくのには良さそうよ。

すっかり撮影を忘れて、いくつか手を付けてしまった後の附出しでごめんなさい。

アイナメのお椀は、お出汁が染み入るお味。

お造りは奥の白身、シナノユキマスがおいしかったです。
外来種らしんだけど、世界初の完全養殖が長野で行われているんだそうです。

温泉宿っぽい変化球のビーフシチューパイ。

サワラの幽庵焼き。

トロける信州牛の小鍋。

口直しの酢の物

アサリご飯と信州味噌の味噌汁と香の物。
お料理の内容に驚きはありませんが、関西式に手堅く、丁寧に調理されている印象です。
ボリュームもタップリで、旅館らしい夕食を堪能させていただきました。

デザートは抹茶のブラマンジェ。

宿のお隣にある諏訪大社の下社秋宮です。立派!


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