長崎・平戸「平戸 蔦屋」のカスドース

文亀２年創業という蔦屋は、平戸藩御用菓子司も務めた老舗菓子店。

西欧貿易の玄関口であった平戸らしく、南蛮渡来の残り香漂うお菓子が伝わっているみたいなんだよね。

いつか、本店を覗いて、他の面白いお菓子も食べてみたいよなぁ～

有名なのがカスドース！

カステラの密煮という、人類の欲望を暴走させた”なれはて”ですよ。

おいっ、カステラの段階で止めておけや！　十分旨いじゃんか！！

そう思うのだけど、当時の流通事情を考えると、お味を突き詰めたというよりは保存性を高めた結果なのかもね。　

食感は意外にもっさりしつつ、卵のいい香り。甘みはなんとか抑えている方じゃないか。

鶏卵素麺と同様、過剰な期待を受け止めてくれるものではなく、正直、カステラだけ食った方がおいしいのだけど、背徳のインパクトは満点なので、たまに思い出して食べたくなってしまうな。