海外旅行やネットの普及により、世界が近くなった昨今。
その一方で、フィクションの舞台はだいぶ内向きになっているような気もしませんか?
昭和の刑事モノなんか、すぐ香港に出張してましたし、世界を股にかける冒険アニメ、各国文学劇場、何故か日本にしか出動しない国際うんちゃら隊も見なくなりましたね。

南の島に流れ着くみたいなシチュエーションで、貴重な水分となる椰子の実にも憧れたよなぁ。
私が初めて飲んだのは横浜博で、清涼なイメージとは裏腹のヌルくてビミョーなお味に閉口した記憶があります。
今では、近所の青果店もすっかりアジアに侵食されて、椰子の実がふつうに転がっているようにもなりました。
でも、わざわざ買って帰って、自宅でナタを振り上げるのも面倒だなって時は、こちらのココナツ専門店がおすすめです。
チッタの映画館の入口にあるドリンクスタンドで、こんな店舗デザインが隈研吾先生監修ってんだけど、あいつってば仕事選ばねぇな!

フィリピン直送のヤングココナッツをその場でカットしてくれ、中のウォーターを存分吸えるのです!
これが、イケるのよ。
市販のパック品よか、ずっとマイルドというか、ライトで飲みやすい。
ほんのりココ風味のあるウォーターは、まさに夏場の水分補給にピッタリなテイストじゃんか。すっかり認識を新たにしたわよ。
我々が想像する ”名前も知らぬ 遠い島より 流れ寄る 椰子の実” は茶色い繊維に覆われているものだけど、あれはオールドなココナツで、時間とともに果汁は少なく濃厚になっていくらしく、おそらく昔はそっちに近いものを飲んだんだろうな。
ドリンクとしてはヤングの方が断然いいわ。
ちゃんと冷えてるし、量も2人前以上、たっぷり入っているので、映画を観に来た友達とシェアして飲んでもいいんじゃないかな。

開けた穴の部分も渡してくれて、中の果肉を味見できます。
問題はこの小さなお店には席が3つしかないってこと!
幸い?お客さんはさっぱり来ていなかったのだけど、イートイン出来ない場合はこのでっかい椰子を抱えて映画を観ることになるのだろうか。
まぁそれもそれで面白い絵面だけどさ。

ウォーターを飲み終わったら、店のお姉さんに頼むと、2つに割ってココナツアイス乗せてもらえるオプションも有り。

オールドになると、内側にはココナツミルクのもとになる胚乳が分厚く形成されますが、ヤングのうちはまだ薄くプルッとしているんだね。
それらをこそげて、アイスと一緒にいただきま~す。
意外な場所で、なんとも夏らしい一服になりました。
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