鍋焼きラーメンが食べたかったのよ!!
高知県中央に位置する、須崎市で生まれたご当地ラーメン。
ラー博の復刻企画でいただいて以来、いつか現地で食べてみたいなと憧れていたのです。

高知駅 → 須崎駅は、土讃線の特急で約40分、普通列車で約80分。
意外と近いやんけ。
これなら昼飯を食いに連日往復してもいいんじゃねーかと考えておりましたが、実際はそう簡単じゃありません。
日中は1/3程度が特急となるダイヤですが、普通をひっくるめても、1時間に1、2本程度しか運行されていないからです。

次の特急を何十分も待つくらいなら、もう鈍行に乗ったれやということで、のどかな旅情を楽しみながら列車に揺られることに。
移動距離は40kmくらいなんだけどな。
土讃線はほぼ単線のため、駅にしばし停車して、特急やすれ違う列車に道を譲る時間がだいぶんプラスされ、なかなかたどり着けない仕組みです。

お昼前に、なんとか間に合いました。おなか、すいたーーー
ちなみに終点の須崎駅まで乗ってきたのは私一人だったみたい・・・
高知から電車で鍋焼きラーメンを食いに来る観光客は希少なのかしら??

須崎は、土佐海運の要衝とうたわれた歴史ある港町。
県内第2位の水揚げ金額を誇る「須崎魚市場」の他、「住友大阪セメント」や「日鉄鉱業」等の積み出し港でもあるので、貨物取扱量も四国有数の港なんだって。

須崎駅前・・・
実は一つ先の土佐新荘駅の方がアクセス好都合なのだけど須崎駅以降は滅多に電車が走らないようなので、諦めてテクテク歩いていきます。

駅前通りの商店街・・・

そして、本通りの商店街・・・
うん・・・
人っ子一人、歩いていないな!


お目当てのお店は休業中だし


トトロも蔦に埋もれつつあるし

市役所前の通りは、謎のプロムナード整備もなされているのだけど、ひなびきった街中の観光はだいぶ高難度かもね。

ちょっと遠回りして、富士ヶ浜の海岸に出てみました。

太平洋!

サイッコーーーーじゃん!

高知滞在中、唯一の晴れ間を狙って来たかいがありました。
高知の海はなんだかとっても青く見えるのだけど、不純物の少ない黒潮が影響しているのかしらね。

横浜下町のきったない風景に疲れ切った私なぞ、このキレイな海岸を眺めているだけでも、ひがな過ごせちゃうな。

落ちてる石がカラフルだったので、いくつか拾ってきたのです。
これは”五色石”として知られるものらしい。特に仁淀川あたりのものが有名らしいのだけど、高知の川は様々な地質を削りながら流れてくるので、このようにカラフルな石が海岸にもたくさん打ち上げられるようですよ。
ビーチコーミングをしても楽しいんじゃないかな?

そして、たどりついた「橋本食堂」
期待を裏切らぬ、めちゃくちゃ旨い鍋焼きラーメンをいただきましたよ!

さらにちょっと足を伸ばすと道の駅があるのも助かるな。

周辺には、いちご等の観光農園もあるみたいです。
なお、みょうがの出荷が日本一である高知県でも、作付面積のダントツトップなのが須崎なんだって。

ノーマークだった、新荘川もめっちゃキレイじゃん!
こちらは絶滅したとみられるニホンカワウソが最後に確認された清流でもあるようです。
山深いと流れてくる川の水も美しいな。

正直、鍋焼きラーメンのためだけに渋々やってきた街だけど、なかなか良いところじゃないか、須崎って。
時の流れが止まったように静かな街、綺麗な川と海。
食べ物ではキャッチーな鍋焼きラーメンがあるし、おそらくは海鮮も旨いはず。
惜しむらくはアクセスがビミョーな点と、滞在できる宿がほぼ見つからないことなんだよな。

高知のお土産屋さんでよく見かける「しんじょう君」も須崎のご当地キャラクターだったのか。
件のカワウソがモチーフで、よくみたら、帽子がひっくり返した鍋焼きラーメンになっているじゃん! 火傷しちゃうよ!!

高知への帰り道、佐川駅で途中下車しました。
土佐藩の家老が治めていた山間の領地で、文教の町としても有名らしいのよ。

観光エリアは限られているのだけど、皆さんご存知「司牡丹酒造」の古い蔵が並ぶ、趣ある町並みなんだよな。
欲をいえば、有料試飲ができるバーや酒造レストランの類が設置されていると、なお楽しめそう。
しかし、食えるだけ食って眠たくなっちゃったせいか、ほとんど撮影してなかったのよ。しっかりしてくれ、私!

佐川は牧野富太郎の出身地でもあるようで、記念館がありました。
朝ドラを観てないのでなんも知らんけど、生家はやっぱり酒蔵だったようです。
須崎と佐川をセットで巡れれば、観光ボリューム的にもちょうどいいんだけどな。
やはり高知観光は車移動が便利そうですね。

コメント一覧